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新興国ニュース

<新興国eye>リネットとソラミツ、カンボジアCBDC「バコン」普及へ加盟店開拓

2021-08-20 11:58:00.0

 8月6日、リネットジャパングループ<3556>は、JICA(国際協力機構)の「DX主流化に向けた情報収集・確認調査」に関連し、カンボジアにおけるCBDC(中央銀行発行のデジタル通貨)である「バコン」の普及に向けた調査・実証事業に協力企業として参画したと発表しました。カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)が、世界に先駆けて正式展開したデジタル通貨であるバコンのさらなる普及を目指すものです。

 具体的には、バコンのサービス展開を促す観点で、ショッピングモールや公共市場といった小売分野での店舗決済と送金実験を行うとともに、将来他業種での支払い手段等についても普及を後押しするための調査・実証事業を進めていく予定です。

 リネットジャパンはすでにソラミツ・ホールディングスAGとの間でカンボジアのCBDCを軸としたデジタルバンキングサービスの事業化に向けた合弁会社としてリネット・ソラミツ・フィナンシャル・テクノロジーズ(RSFT)を設立済みであり、今回のプロジェクトにおいても、ソラミツとの連携により、RSFTを活用していくとしています。

 また、カンボジアの周辺国のベトナムやタイでもデジタル通貨の導入機運は高まっており、リネットジャパンとソラミツは、セキュリティの高さに加え、こうした普及促進策をセットにしたモデルを各国に輸出したいとしています。

 NBCがバコン普及を急ぐ背景として、デジタル人民元の存在があるとの見方も出ています。中国は22年にもデジタル人民元の発行をもくろんでおり、バコンが普及する前にデジタル人民元が国境を越えて入ってくると、カンボジアのバコンは駆逐されかねないとの懸念が出ています。

【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。82年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。2007年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

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提供:モーニングスター社