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<新興国eye>ルーマニア中銀、政策金利を据え置き―4会合連続
2021-08-10 10:52:00.0
ルーマニア国立銀行(中銀)は6日の金融政策決定会合で、主要政策金利である1週間物レポ金利を1.25%に据え置くことを決めた。
また、中銀は主要政策金利の±0.50ポイントのレンジの上限にあたる市中銀行に資金供給するためのロンバート型貸出金利も1.75%、下限にあたる資金吸収のための預金金利も0.75%と、いずれも据え置いた。
中銀は18年7月から20年2月まで14会合連続で政策金利を据え置いたが、その後、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)による国内経済への悪影響が懸念されたことから、20年の3月20日の緊急会合で政策金利を0.50ポイント引き下げ、5月と8月も各0.25ポイント引き下げた。11月会合では据え置きを決めたが、21年に入り、1月会合で市場の予想に反し、0.25ポイント引き下げに転じた。利下げ幅が昨年以降、計1.25ポイントに達したことを受け、3月会合から据え置きに転じ、これで4会合連続の据え置きとなる。
また、中銀は金融システム内の流動性を適切に管理するため、市中銀行が中銀に預ける預金準備率についても自国通貨建ての預金準備率を8.00%に据え置く一方で、1月会合で外国通貨建ての預金準備率をECB(欧州中央銀行)や欧州各国の中銀との足並みを揃えるため、1.00ポイント引き下げ、5.00%としたが、これも据え置いた。
中銀は会合後に発表した声明文で、現状維持を決めたことについて、「今回の現状維持の決定はインフレ率を中期的に物価目標に持続的に安定させ、財政緊縮を進める一方で、持続的な景気回復と金融市場の安定を目指すものだ」とした一方、「(インフレや雇用市場の)先行きに対する不確実性が高まっている」と国内のデルタ株感染拡大が経済に悪影響を及ぼすとして懸念を示した。
インフレの現状と見通しについては、「6月のインフレ率は主にエネルギー価格の上昇で前年比3.94%上昇と、5月の同3.75%上昇を上回り、物価目標(1.5−3.5%上昇)のレンジの上限をオーバーシュートした。また、6月のコアインフレ率(間接税率の変更の影響を除くため一定税率ベースでみたコアインフレ率)も同2.9%上昇と、5月と同じ伸びとなったが、3月の2.8%上昇から加速している」とした上で、最新の8月経済予測を引用し、「今後2年間にわたり、インフレ率はこれまで以上に高い伸びが予想される。最新予測では短期のインフレ見通しが前回予想から引き上げられ、予測期間の後半もやや引き上げられた」とインフレへの懸念を示した。
また、「国内でのデルタ株感染拡大やワクチン接種の著しい遅れを考慮すると、今後のパンデミックとそれに伴う経済活動規制の進展が少なくとも短期的なインフレ見通しに対する大きな不確実性、かつ、リスクとなる」と目先のインフレ加速リスクに対しても懸念を示した。
雇用市場については前回会合時と同様、「最近の雇用市場は思ったよりも好ましい状況になっているが、新型コロナ感染の見通しの不確実性はぬぐい切れず、政府のさまざまな景気支援策も期限を迎える」と先行きに懸念を示している。
今後の金融政策の見通しについては前回会合時と同様、「中期的な物価安定の達成に必要なあらゆる手段を講じる用意がある」とした。
次回会合は10月5日に開かれる予定。
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提供:モーニングスター社




