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<新興国eye>チェコ中銀、0.25ポイント追加利上げ―年内あと3回利上げか
2021-08-06 10:51:00.0
チェコ国立銀行(中央銀行)は5日の金融政策決定会合で、政策金利の2週間物レポ金利を0.25ポイント引き上げ、0.75%とすることを4対3の賛成多数で決めた。市場予想通りだった。新金利は6日から適用される。新型コロナウイルスの感染再拡大が続いているものの、製造業など一部セクターで経済活動の再開が進み、インフレ加速リスクが高まっているとして、追加利上げを決めた。
今回の会合では0.25ポイントの利上げに反対した3人の委員のうち、1委員は0.50ポイントの大幅利上げを主張。他の2委員は据え置きを支持した。
中銀は20年の2月会合で、19年5月以来9カ月ぶりに利上げ(0.25ポイント)を再開したものの、パンデミック(第1波感染拡大)による経済への悪影響が強まったことを受け、翌3月16日に緊急会合を開き、急きょ0.50ポイント引き下げた。その後、3月27日の通常会合でさらに0.75ポイント、5月会合でも同率の大幅引き下げを決めた。この3会合連続の利下げにより、下げ幅は計2.00ポイントに達したことから、利下げの効果を見守るため、6月会合から前回5月会合まで8会合連続で据え置きに転じていた。前回6月会合で20年2月以来、1年4カ月ぶりに利上げを再開。これで利上げは2会合連続となった。
最近のインフレ率は物価目標の2%上昇に向かって低下してきたものの、まだ中銀の経済予測を超えており、市場はインフレ加速リスクがあることを踏まえ、追加利上げを予想していた。
中銀は会合後に発表した声明文で、追加利上げに踏み切ったことについて、「市場金利が21年半ばから上昇すると予想されており、今回の利上げもその予想と一致する。また、今回の利上げは国内外の景気回復からの物価上昇圧力の高まりとインフレ期待が物価目標の2%上昇から好ましくない方向にカイ離するリスク(上ブレリスク)に対応するためだ」としている。
また、利上げの背景には国内外の景気回復が順調に進む見通しがある。中銀は声明文で、「チェコの貿易相手国が春と初夏の新型コロナ対策の効果が上がってきたことを受け、下期(7−12月)も景気拡大が予想される」とした上で、「チェコ経済も経済再開が進み、ワクチン接種の拡大で、パンデミック(世界的大流行)からの回復が続いており、最新の8月経済予測では21年の成長率は3.5%増(前回5月予想は1.2%増)、22年はさらに成長率が上昇(4.1%増)し、パンデミック前の水準に戻る」と、楽観的な見通しを示している。
国内のインフレ状況については、「経済予測によると、今後数四半期は物価上昇の許容レンジの上限あたりで推移するが、21年の金融引き締めの効果により、22年には物価目標(2%上昇)に近い水準に戻る」と見ている。8月経済予測では21年のインフレ率は3%上昇(前回5月予想は2.7%上昇)、22年は2.8%上昇(同2.4%上昇)、23年は2.1%上昇と予想している。
今後の金融政策について、「市場金利は21年以降も引き続き上昇が続くことが予想されている」とした上で、「徐々に金融を引き締めていくことはチェコ経済のパンデミックからの回復を損なうことはなく、長期の物価安定にも寄与する」と追加利上げの可能性を示した。
中銀の最新の経済予測によると、3カ月物PRIBOR(プラハ銀行間取引金利)で見た市場金利の見通しは21年が0.9%と、前回5月予想の0.7%を上回り、21年5回(年内あと3回)の利上げを想定している。22年は1.9%(前回予想は1.6%)、23年は2.2%を予想している。
次回の会合は9月30日に開かれる予定。
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提供:モーニングスター社




