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新興国ニュース

<新興国eye>ブラジル中銀、政策金利1ポイント引き上げ―追加利上げ示唆

2021-08-05 11:31:00.0

 ブラジル中央銀行は4日の金融政策決定委員会で、最近の急速なインフレ上昇を受け、期待インフレの上昇ペースを抑制するため、政策金利(セリック)である翌日物金利誘導目標を1.00ポイント引き上げ、5.25%にすることを全員一致で決めた。市場予想通りだった。

 中銀は19年6月まで10会合連続で現状維持を決めたが、翌7月に景気回復ペースが鈍化する見通しが強まったため、18年3月以来1年4カ月ぶりに利下げに踏み切った。20年は新型コロナのパンデミック(感染症の世界的大流行)による景気悪化懸念が強まったため、8月まで9会合連続の利下げを決め、利下げ幅は計4.50ポイントに達した。このため、9月会合で現状維持に転換し、前回1月会合まで4会合連続で現状維持を決めていた。しかし、インフレの急加速を受け、前回3月会合で5年8カ月ぶりに利上げに転じた。今回の会合でも同率の大幅利上げを3会合連続で実施。今回の1.00ポイントの利上げを合わせると、利上げ幅は計3.25ポイントに達した。

 中銀は追加利上げの決定について、「インフレ見通しの標準シナリオとインフレ見通しに対する上ブレ・下ブレ両リスクのバランスを考慮した結果だ。サービスセクターの活動再開が進む中、最近の急速なインフレ加速が(市場の)インフレ期待を一段と高めることも考慮した」としている。その上で、前回会合時と同様、「追加利上げは金融政策が波及する一定の期間内(22年と23年の一部を含む)にインフレ率が物価目標に収束させる見通しと合致する。物価の安定の目標を損なうことなく、雇用の最大化と経済変動の抑制に寄与する」とした。

 中銀の標準シナリオでは、21年のインフレ率は6.5%上昇、22年は3.5%上昇、23年は3.2%上昇と、21年が一時的に急加速すると見ている。前回会合で0.75ポイントの大幅利上げを決めた際、「一時的なインフレ加速による経済ショックが広がるのを抑えるための調整が必要になっている」としていた。

 今後の金融政策については前回会合時と同様、「次回会合では今回の利上げ決定と同規模の調整を継続する」と追加利上げの可能性を示唆した。

 中銀の標準シナリオでは政策金利の見通しは21年と22年が7.00%、23年は6.50%と予想している。

 次回の金融政策決定会合は9月21−22日に開かれる予定。

<関連銘柄>
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 上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社