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新興国ニュース

<新興国eye>ハンガリー中銀、政策金利を据え置き―7会合連続

2021-02-24 13:31:00.0

 ハンガリー中央銀行は23日の金融理事会で、主要政策金利である3カ月物固定預金金利(ベース金利)を過去最低水準の0.60%に据え置くことを決めた。他の政策金利についても、ベース金利の上下幅(コリドー)の下限を示す翌日物預金金利をマイナス0.05%に、上限を示す翌日物有担保貸出金利と7日物有担保貸出金利をそれぞれ1.85%に据え置いた。市場予想通りだった。

 中銀は新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界的大流行)の景気への悪影響や金融市場の混乱を抑えるため、20年4月7日の臨時会合で、ベース金利のコリドーの上限を示す翌日物有担保貸出金利と7日物有担保貸出金利をいずれも0.90%から1.85%に引き上げた。これは銀行が資金を中銀に預けるよりもインターバンク市場で積極的に運用(貸し出し)することを促し、市場の流動性供給を高めることを狙った措置。その後、20年の6月と7月にベース金利だけを各0.15ポイント、2会合連続で引き下げた。据え置き決定は8月以降、これで7会合連続となる。

 中銀は会合後に発表した声明文で、政策金利を据え置いたことについて、前回と同様、「われわれの使命は、物価を安定させ、金融市場の混乱を防ぎ、政府の経済政策を支えることだ」とした上で、「現在のマネタリー・コンディション(金融環境)は物価や金融市場を安定させ、景気回復を持続させることに寄与していると判断した」とした。また、「現在のように情勢が急変するときには、短期金利(政策金利)をゼロ金利の水準から安全な距離を置くことが重要だ」と、緊急時の利下げ余地を残す必要性を指摘している。

 インフレ見通しについては、「1月のインフレ率は前年比2.7%上昇、コアインフレ率(間接税率の変更の影響を除くため一定税率ベースでみたコアインフレ率)は同3.5%上昇となった。1月のインフレ率(全体指数)は20年全体のインフレ率(3.3%上昇)を下回った」とした上で、「21年のインフレ率は3.5−3.6%上昇となる可能性が高い。その後、22年には物価目標(3%上昇)に収束する」とし、前回会合時の見通しを据え置いた。ただ、今回は、「春先、インフレ率が年初のたばこ増税などにより一時的に4%上昇近くまで加速する可能性がある」とし、インフレ上ブレ懸念を示した。

 景気見通しについては、「ハンガリー経済は新型コロナのパンデミック(感染症の世界流行)の第2波感染に対し、強靭さを示した。20年10−12月期GDP(国内総生産)は前年比3.7%減、20年全体では5.1%減となったが、20年12月の前回予測(6.0−6.5%減)より良好な結果となった」とした上で、「ハンガリー経済が今後、急速に回復する可能性が確認された」とした。

 今後の金融政策については、前回会合時と同様、「景気回復や金融市場の混乱によるインフレ上昇を注視する。もし、インフレ見通しに政策の変更が正当化されるほどの変化が現れた場合、適切な手段を講じる用意がある」と金融引き締めに転換する可能性を示した。

 市場では中銀は21年暮れごろに利上げを開始する可能性があるとみている。

 次回の金融政策決定会合は3月23日に開かれる予定。

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提供:モーニングスター社