youtube fund_beginer fund_search fund_look

新興国ニュース

<新興国eye>インドネシア中銀、政策金利を0.25ポイント引き下げ―市場予想通り

2021-02-19 11:15:00.0

 インドネシア中央銀行(BI)は18日の理事会で、主要政策金利の1週間物リバースレポ金利を0.25ポイント引き下げ、過去最低水準の3.50%にすることを決めた。市場予想通りだった。今回の利下げ決定は20年11月以来、3会合ぶり。新型コロナウイルスの感染が再拡大し、景気回復が遅れる懸念が強まったことを受け、利下げで景気を支援する。

 過剰流動性を吸収するための翌日物預金ファシリティー金利(FASBIレート)も2.75%、翌日物貸出ファシリティー金利も4.25%と、0.25ポイント引き下げた。

 中銀は新型コロナのパンデック(感染症の世界的大流行)による景気悪化を受け、景気回復を支援するため、20年の2月から利下げを再開。7月まで4会合連続の利下げを決めた。利下げ幅が計1.00ポイントに達したことを受け、8月は据え置きに転換。10月まで3会合連続で現状維持を決めた。しかし、国内経済が2期連続でマイナス成長となったため、11月会合で7月以来、4カ月ぶりに0.25ポイントの利下げに踏み切った。利下げ効果を見るためとして、20年12月会合と前回1月会合は2会合連続で据え置いていた。

 中銀は政策金利を引き下げたことについて、「今回の利下げ決定はインフレ率が鈍化する見通しや、通貨ルピアが引き続き落ち着いていること、さらに景気回復の勢いを支援する措置と合致する」とし、景気支援に重点を移したことを明らかにした。その上で、中銀は今回の会合で、21年の経済成長見通しを従来予想の前年比7−9%増から5−7%増に下方修正した。

 中銀のペリー・ワルジョ総裁は会合後の会見で、今後の金融政策について、「追加利下げ余地が限られてきており、今後、景気を押し上げるため、量的金融緩和(QE)やマクロ・プルーデンスな政策(金融システムの安定を目指した政策)などのような非伝統的な手段に依存する可能性がある」とし、QE政策を一段と強化したい考えを示した。市場では中銀は今回の利下げで利下げサイクルに終止符が打つ可能性があると見ている。

 これまで中銀はポリシーミックスの一環として、20年7月初め、総額903兆4600億ルピアの新型コロナ危機対策費を政府と共同で負担するため、397兆5600億ルピアの新発国債の直接引き受けを含め、全体の6割超にあたる574兆4000億ルピアを負担することで合意し、昨年1年間で約473兆4200億ルピア相当のSBN(短期国債)を買い取った。21年に入ってからも2月16日までに新たに40兆7700億ルピア相当のSBNを買い取っている。また、20年から中銀はQE政策として、金融システムへの流動性の供給を開始。これまでにGDP(国内総生産)の4.86%に相当する750兆3800億ルピアを供給している。

 インフレ見通しについては、21年のインフレ率が物価目標(3%上昇±1%)内に抑制されるとの見通しを据え置いた。1月のインフレ率は前年比1.55%上昇だった。

 次回の金融政策決定会合は3月17−18日に開かれる予定。

<関連銘柄>
 アジア債券<1349>、iS新興国<1362>、上場EM債<1566>、
 iSエマジン<1582>、アセアン50<2043>
提供:モーニングスター社