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<新興国eye>チェコ中銀、政策金利0.25%据え置きを決定―5会合連続
2020-12-18 15:12:00.0
チェコ国立銀行(中央銀行)は17日の金融政策決定会合で、政策金利の2週間物レポ金利を過去最低水準の0.25%に据え置くことを決めた。新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界的大流行)が欧州で再拡大する中、景気を支援する。
中銀は20年2月会合で、19年5月以来9カ月ぶりに利上げ(0.25ポイント)を再開したものの、パンデミックによる経済への悪影響が強まったことを受け、翌3月16日に緊急会合を開き、急きょ0.50ポイント引き下げた。その後、3月27日の通常会合でさらに0.75ポイント、5月会合でも同率の大幅引き下げを決めた。この3会合連続の利下げにより、下げ幅は計2.00ポイントに達したことから、利下げの効果を見守るため、6月会合から政策金利の据え置きに転じた。これで据え置きは前回11月会合を含め、5会合連続となる。
中銀は会合後に発表した声明文で、現状維持を決めたことについて、「前回11月会合で公表した最新のマクロ経済予測と前回会合後の経済指標に基づいて金融政策を決定した」とした上で、「経済予測の標準シナリオ通り、国内市場金利は当初、安定的に推移したあと、21年から徐々に上昇していく」とし、パンデミックによるマクロ経済の悪化懸念が引き続き後退していることを指摘した。
インフレ見通しについては、「経済予測通り、秋のインフレ率は物価目標の許容レンジの上限を下回る水準となっている」とした上で、「今の経済予測ではインフレ率は21年から一段と低下し、金融政策が波及する一定の期間内、つまり、21年後半から22年初めにかけて、物価目標(中心値2%上昇)近くに収束する」と楽観的な見解を示した。
パンデミックによるチェコ経済への悪影響については、「7−9期は前期比約7%増、前年比は5%減%となったが、パンデミックによる経済活動の自粛が緩和したことにより、経済予測より強い内容となった」とした上で、「コロナ感染再拡大の経済への影響は21年上期(1−6月)まで続き、その後、回復に向かう。チェコ経済が22年末までパンデミック前の状態には戻らない」とした。経済見通しのリスクについては、「パンデミックの第2波感染拡大を踏まえると、依然として高い」としている。
次回の通常会合は21年2月4日に開かれる予定。
<関連銘柄>
iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社




