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<新興国eye>インドネシア中銀、政策金利3.75%据え置きを決定
2020-12-18 15:11:00.0
インドネシア中央銀行(BI)は17日の理事会で、引き続き景気を支援するため、主要政策金利の1週間物リバースレポ金利を過去最低水準の3.75%に据え置くことを決めた。市場予想通りだった。
過剰流動性を吸収するための翌日物預金ファシリティー金利(FASBIレート)も3.00%、翌日物貸出ファシリティー金利も4.50%と、いずれも据え置いた。
中銀は新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界的大流行)を受け、景気を支援するため、2月から利下げを再開。7月まで4会合連続の利下げを決めた。20年に入ってからの利下げ幅は計1.00ポイントに達したことを受け、8月会合では政策金利の据え置きに転換。10月会合まで3会合連続で現状維持を決めたが、国内経済が2期連続でマイナス成長となったため、前回11月会合で7月以来、4カ月ぶりに0.25ポイントの利下げに踏み切った。利下げは20年に入って5回目で、利下げ幅も計1.25ポイントに達した。
中銀は政策金利を据え置いたことについて、「インフレが低下する見通しや外部環境(通貨ルピア相場)が引き続き落ち着いていること、さらに景気回復を支援する措置を考慮して現状維持を決めた」とし、20年だけで5回の利下げや為替相場の安定策、コロナ感染拡大で規制された経済活動の再開、政府の景気刺激策などのさまざまなシナジー(相乗)効果が現れてきているとの見方を示した。
景気見通しについては、「インドネシア経済は徐々に改善し、21年に上向く」とした上で、前回会合時と同様に、「われわれはポリシーミックス(複数の経済政策手段の一体運営)を通じ、政府とのシナジー(相乗)効果を引き続き強め、景気回復を加速させるためのさまざまな政策が一段と効果的に講じられるようにする」としている。
ルピア相場については、「金融市場の安定化対策や外国からの国内金融市場への資金流入が継続していることにより、ルピア相場は12月16日時点で、11月末時点に比べ0.04%上昇となった。ただ、19年末時点からは1.72%下落しており、経済のファンダメンタルズに比べ過小評価されているため、今後、インフレ率が低いことや国内資産の利回りが魅力的なこと、さらに経常赤字が低下していることから上昇する可能性がある」とした。その上で、「市場メカニズムと経済のファンダメンタルズに従って、金融市場と外為市場に適切な流動性が供給されるよう公開市場操作(オペ)を最適化することにより、ルピア相場を安定させる政策を強めていく」と前回会合時の文言を残した。
インフレの見通しについては、「11月のCPI(消費者物価指数)は前年比1.59%上昇と、10月の1.44%上昇から伸びが加速したものの、(パンデミックによる)内需不振を受け、依然として低い水準にある」とし、今後の見通しについても、前回会合時と同様、「今年は物価目標(3%上昇±1%)のレンジの下限を下回るが、21年は物価目標の水準に戻る」との見通しを据え置いた。
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