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<新興国eye>ポーランド当局、ロシア国営ガスプロムの「ノルドストリーム2」に76億ドルの罰金命令
2020-10-09 10:17:00.0
ポーランドの競争法当局である競争・消費者保護庁(UOKiK)は7日、ロシア国営天然ガス大手ガスプロムに対し、バルト海経由でロシアとドイツなど西ヨーロッパを結ぶ天然ガスパイプライン網「ノルドストリーム」の2番目のパイプライン「ノルドストリーム2」(全長1230キロメートル)をポーランド政府の了承を得ずに建設し、将来、ポーランドのガス料金が高く釣り上げられる可能性があるとして、290億ポーランドズロチ(約76億ドル)の罰金の支払いを命じた。地元のタス通信(電子版)などが伝えた。
また、UOKiKはノルドストリーム2に出資している英蘭石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェルや仏電力・ガス供給大手エンジー、オーストリア石油化学大手OMV、独石油・ガス生産大手ウィンターシャル、独エネルギー大手ユニパ―の5社に対しても、ガスプロムと同様な理由で、計2億3400万ズロチの罰金を科した。さらに、5社に対し、ノルドストリーム2への出資契約を30日以内に破棄するよう命じた。
ただ、米英大手信用格付け会社フィッチ・レーティングスのコモディティ(国際相場商品)の専門家は、国際法廷の場でこの問題が争われた場合、ポーランドが勝訴する見込みは薄いと指摘している。
ノルドストリーム2は現在、デンマーク領海内の海底約120キロメートルの工事を残し、最終工事の段階にある。同パイプラインはシベリア地方ヤマル半島からベラルーシとポーランド経由でドイツまで天然ガスを送っている既存の「ヤマル・ヨーロッパ」ガスパイプラインに代わるものとなっている。
このため、UOKiKはノルドストリーム2が稼働すれば、ポーランドへの天然ガス供給の継続が脅かされ、その結果、ポーランド国内のガス料金が高騰する可能性が高く、消費者に重い負担を強いることになると警告している。
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提供:モーニングスター社




