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<新興国eye>トルコ9月CPI、前年比11.75%上昇―市場予想下回る
2020-10-07 11:12:00.0
トルコ統計局が5日発表した9月CPI(消費者物価指数、03年=100)は、前年比11.75%上昇と8月の11.77%上昇から伸びが減速した。また、市場予想の12.13%上昇をも下回った。
市場では、通貨トルコリラ高(インフレ鈍化要因)による影響よりも国内需要の低下、特に、アパレル価格の低下が大きく寄与したとみている。
同国のCPI伸び率は18年10月に前年比25.24%上昇と、25%を突破したが、以降は政府のインフレ対策や中銀による大幅な金融引き締め政策により低下し始め、19年10月には8.55%上昇と、16年12月(8.53%上昇)以来2年10カ月ぶりの低水準となった。新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界的流行)の悪影響が強まった5月はサプライチェーン(部品供給網)の寸断により、11.39%上昇と3カ月ぶりに上昇に転じ、6月(12.62%上昇)まで2カ月連続で加速。その後、パンデミックが一服し、サプライチェーンが回復したことを受け、7月は11.76%上昇と3カ月ぶりに伸びが鈍化、8月も鈍化傾向が続いた。
全体指数から値動きの激しい食品やエネルギーなどを除いたコアCPI(グループC)も前年比10.06%上昇と8月の11.03%上昇を下回り、伸びが減速した。
政府が9月29日に発表した21−23年の新中期3カ年経済計画では、インフレ率の見通しを20年末時点で10.5%上昇、21年末時点で8.0%上昇、22年末時点で6.0%上昇とし、23年末時点は4.9%上昇を新たな目標とした。
一方、トルコ中銀は7月29日に発表した最新の四半期インフレ報告書で、20年末時点のインフレ見通しを8.9%上昇(予想レンジは6.9−10.9%上昇)とした。これは経済予測の前提となる原油価格と食品物価がいずれも伸びが加速すると見ているためだ。同中銀は20年の原油先物価格を平均で1バレル=32.6ドルから41.6ドルに約28%上昇すると予想している。ただ、21年末時点のインフレ率は6.2%上昇(予想レンジは3.9−8.5%上昇)と、伸びが鈍化するとみている。
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