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<新興国eye>ベトナム外貨準備高860億ドル近くまで積み増し
2020-09-02 14:20:00.0
ベトナム国家銀行(中央銀行)は9月相場入り前の数週間で、約20億ドル(約2140億円)の外貨を買い入れ、外貨準備高(ゴールド含まず)を史上最高水準となる860億ドル(約9.2兆円)近くへと積み上げた。
これはバオベト証券<BVS>が最新のレポートで明らかにしたもの。
1−7月期の輸入額は1392億ドル(約15兆円)だった。これに基づく外貨準備高が輸入額の17週間分に相当し、一般的に最低限必要だと言われる「輸入額の12週間相当分」を超えた。
通常、中央銀行は大量の外貨を買い入れる際に、インフレ抑制のために短期証券の発行により公開市場操作(OMO)の一つである売りオペを実施し、市中から通貨ドンを吸収することが多い。ただし、今回はこうした動きはないと見られる。理由としては、政府が景気支援に向けた政策を堅持していくことが挙げられる。
これに先立ち、中央銀行は経済振興策として主要政策金利や定期預金の上限金利、ドン建て短期貸付の上限金利を引き下げたほか、商業銀行の貸付成長率上限も引き上げた。
今後の金利動向について、SSI証券<SSI>のSSIリサーチによると、年末までに12カ月未満の預金金利が0.50−0.70ポイント、12カ月以上が0.20−0.50ポイント引き下げられると見込まれている。
一方、VNダイレクト証券<VND>は下半期に預金金利と貸付金利が0.25〜0.50ポイント引き下げられると予測している。
【筆者:Viet Economic Research&Advisory Corp.(VERAC)】
2002年ベトナム・ホーチミン市で創業。「ベトナム株・経済情報」「VIETJOベトナムニュース」、「VIETJOライフ」の自社媒体を通じ、経済、金融情報を中心に毎日数十本のベトナム関連記事を配信する。業界で唯一、全上場企業約760社の日本語企業データベースを保有。また調査可能な非上場企業のユニバースは70万社を誇る。10年超にわたり蓄積した情報とネットワークを駆使した企業信用調査に強み。
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提供:モーニングスター社




