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新興国ニュース

<新興国eye>前週のブラジル株、新社会福祉制度の進展期待で続伸=BRICs市況

2020-08-31 10:23:00.0

 前週(24−28日)のブラジル株式市場は28日のボベスパ指数が前日比1.51%高の10万2142.9、週間ベースでも21日終値比0.61%高となり、続伸した。

 週明け24日の指数が3営業日続伸して始まった。欧米市場が堅調となったことや、FDA(米食品医薬品局)が新型コロナから回復した人の血しょうを用いた新治療を緊急認可したこと、さらには米政府が英製薬大手アストラゼネカの新型コロナワクチンの早期認可を検討していることを受け、買い優勢となった。

 25日は反落し、27日まで3日営業日続落した。

 25日は、パウロ・ゲデス経済相が提案した、貧困層への財政援助制度「ボルサファミリア」を発展的に解消する新社会福祉制度「レンダ・ブラジル」の発表が延期となったことが嫌気された。

 26日は、ボルソナロ大統領がレンダ・ブラジルの導入計画を拒否したと発表したことを受け、ゲデス経済相との対立が深まり、同相の進退問題に発展するとの懸念でリスク回避姿勢が強まった。ボウソナロ大統領は、「レンダ・ブラジルの創設により、新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界的流行)による従業員の解雇を阻止するための給与支援制度など他の社会福祉制度への支出が削られることは容認できない」として、拒否したと述べている。同日のブラジル株は大きく売られたが、27日は下げ渋った。

 週末28日は4日ぶりに急反発した。国家通貨審議会(CMN)が公的債務の減額のため、ブラジル中銀が為替市場で得た利益(3250億レアル)を国庫に納付することが承認されたことや、ボルソナロ大統領が主張していた給与支援制度の年末までの延長が閣内合意したことにより、レンダ・ブラジルの創設の可能性が再浮上してきたことが好感された。

 今週(8月31日−9月4日)の株式市場は、引き続き国内政治情勢や新型コロナ感染再拡大、欧米やアジアの経済活動再開の動向、香港問題やティックトックなど中国IT企業を巡る米中緊張、海外市場、特に米株市場、原油などの国際商品相場の動向、企業決算などが注目される。主な経済指標の発表の予定は31日の7月財政収支や9月1日の4−6月期GDP(国内総生産)と8月貿易収支、8月製造業PMI(購買担当者景気指数)、2日の8月IPC−Fipeインフレ指数(サンパウロ大学経済研究所が発表する消費者物価指数)、3日の7月鉱工業生産と8月サービス業PMIなど。

<関連銘柄>
 ボベスパ<1325>、iSエマジン<1582>、上場MSエマ<1681>、
 iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社