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新興国ニュース

<新興国eye>ペステック社、カンボジア証券市場に上場

2020-08-28 13:00:00.0

 8月12日、マレーシア系のPestech International Berhadのカンボジア現地法人の電気設備会社PESTECH(Cambodia)Plc(以下「ペステック社」)は、カンボジア証券取引所に上場しました。

 ペステック社は、カンボジア国内では、すでに完成済みのプノンペン−コンポンチャム間送電線(230キロボルト=KV)の建設や、コンポンチャム−クラチエ間送電線(230KV)、コッコン州のストゥン・タタイ水力発電所−プンペン間送電線(230KV/500KV)などの建設に携わっています。

 初日の取引では、1株当たりの公募価格(3120リエル:約81円)を28%上回る3980リエルの初値を付けましたが、終値は3710リエルでした。しかし、2日目の取引では、3500リエルとなり、その後は3500リエル前後で推移しています。

 今回のIPO対象の株式数は、394万5000株ですが、その3分の2に当る263万1579株は機関投資家(Maschinenfabrik Reinhausen GmbH)に配分済で、65万7895株はペステック社の役員・社員に配分予定で、残る65万5526株が一般公募対象でした。

 ペステック社では、IPOにより調達した合計約300万ドルについて、200万ドルを今後の事業投資に、49万ドルを運転資金に、51万ドルを今回のIPO費用に充てるとしています。

 小規模なIPOではありますが、これまで6社しか上場していないカンボジア証券取引所にとって、7社目となる貴重な上場です。カンボジア証券取引所は、11年に開設されたものの、上場会社数が伸びず、株価・出来高とも低迷が続きました。19年から動きが出始め、18年に比べて株価指数は58%上昇し、出来高は5倍に膨らみました。

 しかし、20年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で伸び悩んでいます。新型コロナの影響はあるものの、カンボジア証券取引所では、今後も株式・社債の上場が続くことに期待を示しています。カンボジアの証券市場の今後の活性化が期待されます。

【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。82年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。2007年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

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提供:モーニングスター社