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新興国ニュース

<新興国eye>ハンガリー中銀、政策金利を据え置き

2020-08-26 11:30:00.0

 ハンガリー中央銀行は25日の金融理事会で、主要政策金利である3カ月物固定預金金利(ベース金利)を過去最低の0.60%に据え置くことを決めた。他の政策金利についても、ベース金利の上下幅(コリドー)の下限を示す翌日物預金金利はマイナス0.05%、上限を示す翌日物有担保貸出金利と7日物有担保貸出金利も各1.85%と、いずれも据え置いた。

 中銀は新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界的流行)の景気への悪影響や金融市場の混乱を抑制するため、4月7日の臨時会合で、ベース金利のコリドーの上限を示す翌日物有担保貸出金利と7日物有担保貸出金利をいずれも0.90%から1.85%に引き上げた。これは銀行が資金を中銀に預けるよりもインターバンク市場で積極的に運用(貸し出し)することを促し、市場の流動性供給を高めることを狙った措置。その後、4月28日の通常会合と5月会合で、すべての政策金利を据え置き、6月と前回7月会合でベース金利だけを各0.15ポイント、2会合連続で引き下げている。

 中銀は政策金利を据え置いたことについて、前回会合時と同様、「現在の(パンデミックという)異常な経済環境下でのわれわれの使命は、物価を安定させ、金融市場の混乱を防ぎ、政府の経済政策を支えることだ」とした上で、「現在の0.60%のベース金利の水準は物価や金融市場を安定させ、景気回復を持続させることに寄与すると判断した」と述べている。また、「現在のように情勢が急変しているときには、政策金利をゼロ金利の水準から安全な距離を置くことが重要だ」と緊急時の利下げ余地を残す必要性を指摘している。

 景気見通しについては、「パンデミックの悪影響を受け、4−6月期GDP(国内総生産)は前年比マイナス13.6%となった。これを受け、20年の成長率見通しを修正する必要がある。9月に公表する四半期インフレ報告書で新しい経済予測を示す」としている。

 また、4月の臨時会合で、金融市場に流動性を潤沢供給するため、流通市場で国債とMBS(不動産担保証券)を買い入れる量的金融緩和(QE)策の導入を決め、5月4日から開始したが、「一時、国債買い入れの休止を挟んで、7月から過去2回の利下げが長期金利の低下を促すよう残存期間15年超の国債の買い入れを行った」としている。その上で、中銀は、前回会合時と同様、「国債買い入れプログラムは必要に応じ、実施する」とし、QE政策の据え置きも決めた。

 次回の金融政策決定会合は9月22日に開かれる予定。

<関連銘柄>
iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社