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<新興国eye>ロシア中銀、政策金利を1.00ポイント引き下げ―追加利下げを示唆
2020-06-22 10:08:00.0
ロシア中央銀行は19日の理事会で、主要政策金利である資金供給のための1週間物入札レポ金利と資金吸収のための1週間物入札預金金利をいずれも1.00ポイント引き下げ、4.50%とすることを決めた。新型コロナウイルス(COVID−19)のパンデミック(感染症の世界的流行)による悪影響を抑制し、景気を支援すること、およびデフレ(物価下落)に対処するためとした。
前回4月会合で、中銀は最新の中期経済予測で20年のロシア経済が新型コロナ危機を反映し、マイナス4−6%と急激に落ち込む見通しとなったことを受け、景気を刺激するため、利下げを2カ月ぶりに再開した。今回の会合でも、「4−6月期GDP(国内総生産)が予測を超える大幅なマイナスとなる可能性がある」とリセッション(景気後退)懸念を示し、2会合連続の利下げを決めた。新しい政策金利は中銀が14年後半から物価目標を導入して以降で最低水準となる。
金融政策の見通しについては、前回会合時と同様、「もし、経済状況が中期経済予測の標準シナリオ通りに進めば、われわれは今後数四半期でさらなる利下げを検討する」と追加利下げの可能性を示した。中期経済予測の標準シナリオでは、20年の成長率見通しはマイナス4−6%となるが、コロナ危機の収束が期待される21年には2.8−4.8%増に回復し、22年は1.5−3.5%増になると予想している。
インフレ見通しについては、「今年上期(1−6月)のインフレ率は国内外の需要の減少により、大幅に低下する」とした上で、「家計や企業のインフレ期待は低下しており、21年のインフレ率は物価目標の4%上昇をかなり下回るリスクがある」とし、デフレ懸念を示した。6月15日時点のインフレ率は年率で約3.1%上昇となっている。
また、「政策金利の決定はインフレ率が物価目標に収束するよう、こうしたデフレリスクを抑制することを目指す」とも述べ、追加利下げにより景気を刺激し、デフレを回避したい考えだ。
一方、市場では今後、中銀は政策金利が3.00−3.50%に低下するまで引き下げを続けると予想しているが、一度の下げ幅は1.00ポイントより小幅になると見ている。
次回の金融政策決定会合は7月24日に開かれる予定。
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