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新興国ニュース

<新興国eye>インドネシア中銀、政策金利を0.25ポイント引き下げ―20年で3回目

2020-06-19 11:49:00.0

 インドネシア中央銀行(BI)は18日の理事会で、新型コロナウイルス(COVID−19)のパンデミック(感染症の世界的流行)により急減速した国内経済を立て直し、ルピア相場を安定させるため、主要政策金利の1週間物リバースレポ金利を0.25ポイント引き下げ、18年4月以来約2年ぶり低水準の4.25%とすることを決めた。利下げは3月以来3カ月ぶりで20年に入って3回目となる。市場予想通りだった。また、過剰流動性を吸収するための翌日物預金ファシリティー金利(FASBIレート)を3.50%、翌日物貸出ファシリティー金利を5.00%と、いずれも0.25ポイント引き下げた。

 中銀は19年7月に8カ月ぶりに利下げを再開し、同10月まで4会合連続で利下げを実施した後、20年1月会合まで3会合連続で現状維持としていた。しかし、パンデミックを受け、景気を刺激するため、2−3月と2会合連続で利下げを決めた。その後は2会合連続で現状維持を決めていた。

 市場では、1−3月期GDP(国内総生産)が前年比2.97%増と、19年ぶりの低い伸びに鈍化し、4−6月期もパンデミックの悪影響を最も強く受け、マイナス3.1%に落ち込む見通しのため、0.25ポイントの利下げを予想していた。

 利下げを決めたことについて中銀は、「今回の決定(利下げ)は新型コロナ危機が続く中、インドネシア経済を支え、景気の回復の勢いを育むために必要だ」とした上で、バイアス(金融政策に対する姿勢)についても、「インフレ上ブレ圧力が低下しており、外部環境の安定(通貨ルピア相場の安定)が維持されていること、また、経済を加速させる必要があることを踏まえると、今後、追加利下げの余地はまだ残っている」と追加緩和に含みを残している。市場では年内あと1回の0.25ポイントの利下げを予想している。

 景気見通しについては、「6月中旬からのロックダウン(都市封鎖)の緩和に伴い、7−9月期からインドネシア経済は回復し始めるが、20年の成長率は0.9%減−1.9%増となる。21年には5%−6%増と、プラス圏の伸びに変わる」と予想している。

 また、中銀は3月会合で、ルピア相場を安定させるため、経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映した相場水準となるよう市場介入を強めることや、銀行システムへのルピア流動性の潤沢供給のため、SBN(短期国債)のレポ取引(売り戻し条件付)の期間を12カ月に延長すること、さらには、通貨スワップの頻度を週3回から毎日に引き上げることなどを決めたが、今回の会合でもこれらの為替相場と量的金融緩和(QE)の政策を維持することを決めた。

 ルピア相場については、「6月17日時点でルピア相場は19年末時点からはまだ1.42%下落しているものの、5月末時点に比べ5.69%回復した。ルピア相場は世界の金融市場の安定を反映し、上昇が続いているが、現在のルピア相場は経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)に比べ、まだ安すぎる」とした上で、「市場メカニズムを守り、金融市場と外為市場に適切な流動性が供給されるよう公開市場操作(オペ)を最適化していく」と述べている。

 次回の金融政策決定会合は7月15−16日に開かれる予定。

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提供:モーニングスター社