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<新興国eye>タイ中銀、4対3の賛成多数で0.25ポイント追加利下げを決定
2020-05-21 10:58:00.0
タイ中央銀行は20日の金融政策委員会で、中国で発生した新型コロナウイルス(COVID−19)のパンデミック(感染症の世界流行)により、「国内の景気や金融市場の悪化、さらにはデフレ懸念も一段と強まる可能性が高い」として、政策金利である翌日物レポ金利を0.25ポイント引き下げ、過去最低水準の0.50%とすることを4対3の賛成多数で決めた。
中銀は20年2月会合で0.25ポイント引き下げたあと、3月20日には緊急会合を開き、パンデミックでタイ経済のリセッション(景気後退)懸念が強まったとして、政策金利である翌日物レポ金利を0.25ポイント引き下げた。ただ、3月25日の定例会合では賛成多数で据え置きを決めていた。
今回の会合で利下げに反対した3人の委員は、政策金利の据え置きを主張。3月20日の緊急会合で創設を決めた、銀行を通じて投資信託市場に流動性を潤沢供給するための投資信託安定化基金と700億−1000億バーツ規模のCP(社債)安定化基金の効果を高める必要があるとしていた。
中銀は景気見通しについて、「観光や財輸出が貿易相手国の経済の悪化による悪影響がさらに強まり、また、国内でも失業者の増大により、個人消費や民間投資への需要が思った以上に縮小する見通しで、タイ経済は今後、マイナス成長となる可能性が高まった」とリセッション懸念を示した。
インフレ見通しについては、「20年のインフレ率はエネルギー価格の下落により、予想以上に減速する。コアインフレ率も低い伸びで沈静化した状況が続く」とデフレ懸念を示した。
今後の金融政策については、「経済動向や金融市場の安定、外部リスク、コロナ感染拡大の悪影響を注視し、必要に応じ、追加の金融政策手段を取る用意がある」とし、再利下げの可能性に含みを残した。
次回会合は6月24日に開催される予定。
<関連銘柄>
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上場EM債<1566>、上場MSエマ<1681>、アセアン50<2043>
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