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新興国ニュース

<新興国eye>前週のブラジル株、企業のバランスシート悪化懸念で反落=BRICs市況

2020-05-11 11:16:00.0

 前週(4−8日)のブラジル株式市場は8日のボベスパ指数が前日比2.75%高の8万263.4、週間ベースでは4月30日終値比0.30%安となり、反落した。

 週明け4日の指数は続落して始まった。トランプ米大統領が中国で発生した新型コロナウイルス(COVID−19)のパンデミック(感染症の世界流行)を巡って中国批判を強めたことを受け、海外株安が進んだことが嫌気された。また、コロナ危機を受けて業績悪化が顕著な航空業界で、格安航空大手アズールブラジル航空と世界3位の航空機大手エンブラエルが急落したことも、指数を押し下げた。

 翌5日は3営業日ぶりに反発。原油先物価格の回復を受けて国営石油大手ペトロブラスが買われたほか、金融大手イタウ・ウニバンコも貸倒引当金を増額したことが好感された。

 6日は反落し、7日も値を下げ、続落した。

 週後半は、4月サービス業PMI(購買担当者景気指数)が大幅に悪化したことや、米英大手信用格付け会社フィッチ・レーティングスがブラジルのソブリン債格付けを「BB−」で維持したものの、政治不安や経済・財政の先行き見通しに懸念があるとして、将来、格付けを引き下げ方向で見直すことになる「ネガティブ」としたことが嫌気され、売りが優勢となった。その後はブラジル中銀が予想外の0.75ポイント大幅利下げを決めたものの、政治不安やパンデミックによるブラジル企業のバランスシートの悪化懸念が一段と強まり、売りが加速した。

 週末8日は3日ぶりに反発。米4月雇用統計が大幅悪化も市場の想定内でアク抜け感が広がったことや、米中両国の閣僚級が貿易問題で電話協議したことから米中摩擦懸念が後退し、買い戻しが広がった。

 今週(11−15日)の株式市場は、引き続き国内政治情勢や新型コロナウイルスの感染拡大、欧米やアジアのコロナ規制緩和の動向、世界景気の回復期待、海外市場、特に米株市場、原油などの国際商品相場の動向などが注目される。主な経済指標の発表の予定は13日の3月小売売上高など。

<関連銘柄>
 ボベスパ<1325>、iSエマジン<1582>、上場MSエマ<1681>、
 iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社