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新興国ニュース

<新興国eye>カンボジアのフン・セン首相、小規模な内閣改造を実施

2020-05-01 11:16:00.0

 4月1日、フン・セン首相は、小規模な内閣改造を実施しました。カンボジアでは、内閣改造に当たって、国民議会(下院)と上院の承認が必要となっており、3月30日に下院、3月31日に上院の承認を得ています。

 今回の改造では、工業・手工芸省を「工業・科学・技術・革新省」に改編しチャム・プラシット工業・手工芸大臣を再任、アン・ウォンワタナ司法大臣を上級大臣に昇格し後任にケウト・リット司法長官を任命、トラム・イウテック郵政電気通信大臣を上級大臣に昇格し後任に下院委員会(計画・投資・農業・地方開発・環境・水資源担当)のチェア・ワンデット委員長を任命、フム・チェイム宗教大臣を上級大臣に昇格し後任に閣僚評議会のチット・ソコン長官を任命、ペイ・ブントゥン行政大臣を上級大臣に昇格し後任にプルム・ソカ行政長官を任命しました。

 フン・セン首相は、今回の改造の理由を大臣の年齢と健康状態としつつ、司法改革・財政改革・行政改革の3大改革を推し進めるために若い優秀な大臣を任命したとしています。

 報道などでは、ケウト・リット司法大臣は、法律家で教授でもあり、実務経験も豊富で、緊急事態法案の策定も自ら行ったとして評価が高いようです。プルム・ソカ行政大臣も、実務家で汚職の噂もないとしています。

 フン・セン政権では、フン・セン首相自らも長期間にわたって首相を務めるなど、不動の人事となっていましたが、さすがに年齢の問題もあり、草創期のメンバーが抜け始めており、ようやく次の世代に機会が回ってきています。

 ポル・ポト後に生まれた世代も40歳前後になりつつあり、留学組も含めて優秀な人材も、数は限定的ですが、ポツポツと現れ始めています。実務に長けた優秀な人材が政府上層部で活躍することが期待されます。

【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

◎当該記事は外部執筆者により作成されたものです。記事は執筆者が信頼できると判断したデータなどにより作成いたしましたが、その正確性などについて保証するものではありません。

提供:モーニングスター社