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新興国ニュース

<新興国eye>ロシア中銀、政策金利を0.50ポイント引き下げ―追加利下げを示唆

2020-04-27 09:33:00.0

 ロシア中央銀行は24日の理事会で、中国で発生した新型コロナウイルス(COVID−19)のパンデミック(感染症の世界流行)によるロシア経済への悪影響を抑制し、景気を支援するため、主要政策金利を0.50ポイント引き下げ、5.50%とすることを決定。市場予想通りだった。新金利は27日から実施される。

 中銀は景気刺激のため、19年6月から20年2月まで6会合連続で計1.75%ポインの利下げを実施したが、前回3月会合では利下げなどの一連の景気刺激策の効果を見るため、現状維持を決めていた。

 今回の会合では、最新の中期経済予測で20年のロシア経済がマイナス4−6%と急激に落ち込む見通しとなったことを受け、景気を一段と刺激するため利下げを再開し、政策金利を14年以来6年ぶりの低水準にまで引き下げた。

 中銀は会合後に発表した声明文で、「前回3月会合以降、状況が急激に変わった。新型コロナ感染阻止のためのかなり厳しい規制措置により、経済抑制の悪影響がロシアの経済活動に及んでいる」とリセッション(景気後退)を回避するため、一段の景気刺激策が必要になったとの認識を示している。

 中銀は同日発表した最新の中期経済予測の標準シナリオで、20年の成長率見通しをマイナス4−6%と、前回2月予想時点の1.5−2%増から大幅に下方修正した。ただ、新型コロナ危機収束後の21年は2.8−4.8%増(前回予想は1.5−2.5%増)と回復し、22年は1.5−3.5%増(2−3%増)になると予想している。また、ロシア経済に大きな影響を与えるロシアの代表的な原油指標であるウラル原油価格の見通しについては、20年は1バレル=27ドルと、前回予想の55ドルからその約半分に下方修正した。21年は35ドル(前回予想は50ドル)、22年は45ドル(同50ドル)と、徐々に回復すると予想している。

 インフレ見通しについては、「総需要が減少する見通しや原油価格の急落が続いていることを受け、物価には大きなディスインフレ(物価上昇率の鈍化)圧力がかかっている」と懸念を示した。最新の中期経済予測では、20年12月末時点のインフレ率の見通しを前年比3.8−4.8%上昇と、前回予想の3.5−4%上昇から引き上げ、物価目標(4%上昇)を超えるとしているが、21年は同4%上昇(前回予想4%上昇)、22年も同4%上昇(同4%上昇)と、物価目標に収束すると予想している。

 今後の金融政策については、「もし、経済状況が中期経済予測の標準シナリオ通りに進めば、われわれは次回以降の会合で、さらなる利下げを決めるか否かについて(予断を持たず)オープンだ」と2月会合で使った文言を再掲し、追加利下げの可能性を示唆した。

 次回の金融政策決定会合は6月19日に開かれる予定。

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提供:モーニングスター社