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<新興国eye>インドネシア中銀、政策金利を据え置き―市場コンセンサス通り
2020-04-15 10:57:00.0
インドネシア中央銀行(BI)は14日の理事会で、主要政策金利の1週間物リバースレポ金利を18年4月以来約2年ぶり低水準の4.50%に据え置くことを決めた。市場コンセンサス通りだった。ただ、一部では0.25ポイントの利下げが予想されていた。
また、中銀は過剰流動性を吸収するための翌日物預金ファシリティー金利(FASBIレート)を3.75%、翌日物貸出ファシリティー金利を5.25%にいずれも据え置いた。
中銀は20年1月会合まで3会合連続で現状維持としていたが、新型コロナウイルス(COVID−19)の感染拡大による景気低迷に対処するため、2月会合、前回3月会合と2会合連続で利下げを決めた。いずれも0.25ポイントの小幅利下げで、計0.50ポイントの利下げ幅となっている。
中銀は会合後に発表した声明文で、現状維持を決めたことについて、「今後、われわれはインフレ圧力が低下していることから追加利下げの余地があること、また、インドネシア経済の成長を支援するため、追加利下げの必要性はあると考えているが、世界の金融市場の先行きが不透明な現状では、外部環境の安定(通貨ルピア相場の安定)を見ていく必要がある」と述べ、追加利下げについては通貨ルピア相場の今後の動向を見てから判断したい考えを示した。
前回3月会合で、中銀はルピア相場の安定を目指した施策を発表している。これらの施策は、ルピア相場の下落を阻止し、経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映した水準になるよう市場介入を強めるほか、銀行システムへのルピア流動性の潤沢供給のため、SBN(短期国債)のレポ取引(売り戻し条件付)の期間を12カ月に延長すること、さらには、通貨スワップの頻度を週3回から毎日に引き上げるなどとなっており、今回の会合でもこれらの措置の継続と内容の強化が打ち出された。
具体的には、銀行への流動性の潤沢供給を強化するため、商業銀行が中銀に積み立てる預金準備「Giro」(1カ月の平均預金残高に対する比率)を引き下げた。ルピア建て預金準備率は一般の銀行が2.00ポイント、また、シャリア銀行(イスラム法に則って銀行業務が行われるイスラム系銀行)は0.50ポイント引き下げられる。これは5月1日から1年間有効となる。その一方で、金融機関の資本バッファーのリスク資産に対する比率を銀行は2.00ポイント、シャリア銀行は0.50ポイント、それぞれ引き上げられる。金融機関は国債を買い取ることにより資本バッファーの比率を引き上げることが求められる。
中銀はルピア相場について、「4月13日時点でルピア相場は3月末時点から4.35%上昇したが、19年末時点からはまだ11.18%も下落している」とした上で、「ルピア相場が市場メカニズムに従って、経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映し、安定するよう引き続き施策を強めていく」と述べている。
次回の金融政策決定会合は5月18−19日に開かれる予定。
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