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<新興国eye>米S&P、ブラジルのソブリン債格付け見通しを「安定的」に引き下げ
2020-04-08 10:41:00.0
米信用格付け大手S&Pグローバル・レーティングスは6日、中国で発生した新型コロナウイルス(COVID−19)のパンデミック(感染症の世界流行)を受けて、ブラジルのソブリン債格付けの見通し(アウトルック)をこれまでの格上げの可能性を示す「ポジティブ」から「安定的」に引き下げたことを明らかにした。格付け自体についてはジャンク級となる「BB−」に据え置いた。
アウトルックの引き下げ理由について、「新型コロナウイルスのパンデミックとそれに対する政府による景気支援の大規模な財政支出により、20年の経済成長がマイナスとなり、財政赤字が大幅に拡大する」とした上で、「財政の構造的なぜい弱性を改善するための財政改革や中期的なGDP(国内総生産)伸び率を引き上げるための経済改革が想定よりも遅れる」と指摘している。
また、S&Pは同国の20年の財政赤字が対GDP比12%と、19年の同6%の2倍になり、公的債務残高も対GDP比85%と、前年を約10%ポイント上回ると予想している。コロナ対策として、政府がGDPの約3.5%に相当する景気刺激策を打ち出したことから、歳出が拡大する一方で、「パンデミックによる経済縮小とコロナ対策の税優遇措置や原油安により歳入が縮小し、その結果、財政赤字と公的債務が悪化するため」としている。
ただ、S&Pはコロナ感染の経済への打撃は一時的とみており、「20年のGDP伸び率を0.7%減と、19年の1.0%増からマイナス成長になる」と予想したが、「21年には2.9%増に回復する」とみている。
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提供:モーニングスター社




