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<新興国eye>ハンガリー中銀、金利据え置き―流動性の無制限供給を開始
2020-03-25 11:58:00.0
ハンガリー中央銀行は24日の金融理事会で、すべての主要政策金利を据え置いた。一方、中国で発生した新型コロナウイルス(COVID−19)のパンデミック(感染症の世界流行)による同国の経済や金融市場への悪影響を抑制するため、25日から金融システムに流動性を無制限で潤沢供給する方針を明らかにした。
同行は流動性供給のため、融資期間が3カ月や6カ月の短期から1年、3年、5年と長めのタームローン(証書貸付)ファシリティを新たに導入し、銀行に対し、固定金利で無制限で融資する。これまで、中銀はオーバーナイトと1週間物の融資ファシリティを持っているが、これも無制限に0.90%の金利で融資する。
また、銀行の景気変動抑制的(不況時には支援、景気回復時には抑制が可能)な資本バッファー(リスクを吸収するために必要なクッション)を取り崩して積極的に企業や家計に融資ができるよう、24日から預金準備金の残高不足の銀行への制裁措置も一時凍結するとしている。これにより、中銀では2500億フォリント(約845億円)の流動性供給が可能になると推定している。
これより先、中銀はすでにコロナウイルス感染対策として、23日から量的金融緩和の資産買い入れを大手企業向け債権にも対象を広げることにより、金融システムに2兆6000億フォリントを供給する体制を取っている。また、今後、流動性の供給を増やすため、資産買い入れ対象にMBS(不動産担保証券)を含めることも検討している。
一方、政策金利については、ベース金利である3カ月物固定預金金利は過去最低の0.90%、同金利の上下幅(コリドー)の下限を示す翌日物預金金利はマイナス0.05%、上限を示す翌日物有担保貸出金利も0.90%、また、7日物有担保貸出金利も0.90%と、いずれも据え置いた。これで12会合連続の据え置きとなる。
中銀は現状維持を決めたことについて、「パンデミックによる悪影響に対処するには、必要となる十分な水準の流動性を確保することが重要となる」とした上で、「金融政策の効果が浸透し続けるよう、今後、追加の流動性供給措置を講じる用意がある」と述べている。
次回の金融政策決定会合は4月28日に開かれる予定。
<関連銘柄>
iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社




