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<新興国eye>カンボジア19年の貿易収支、赤字拡大も外貨準備は潤沢
2020-03-19 12:36:00.0
カンボジアの19年の貿易赤字は、前年比31.6%増の76億6000万ドル(約8120億円)となりました。18年の赤字額は、48億3000万ドル(約5120億円)でした。
輸出は、対前年比12.7%増の145億3000万ドル(約1兆5400億円)でした。主要輸出品は、縫製品(56.7%)、織物(8.9%)、履物(8.7%)、精米(2.9%)、自転車(2.9%)などとなっています。主要輸出先は、米国、日本、ドイツ、中国、英国などです。
輸入は、対前年比18.6%増の221億9000万ドル(約2兆3500億円)でした。主要輸入品は、縫製原材料、自動車、石油製品、建設資材など。主要輸入先は、中国、タイ、ベトナム、日本、韓国などでした。
貿易赤字は大きいものの、カンボジアではこれを、観光、直接投資、政府開発援助(ODA)等で埋め合わせて総合収支はずっと黒字を続けています。外貨準備も19年末には輸入の7カ月分を超えており、安定的なものと見られます。
こうした中で、最近出稼ぎ労働者からの送金が増えています。
労働省によりますと、海外にいるカンボジア人労働者からの送金額は、19年に28億ドル(約2970億円)となり、貿易赤字の3分の1という無視できない規模となっています。19年にカンボジアを離れた出稼ぎ労働者数は、6万8040人で、出国先・地域別の内訳は、タイが全体の約85%を占める5万7823人、続いて韓国5938人、日本3945人、シンガポール135人、香港72人、マレーシア69人、サウジアラビア58人などとなっています。出稼ぎ労働者数の累計は128万8000人となっています。
【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。
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