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<新興国eye>前週のブラジル株、コロナショックによる世界景気悪化懸念で3週続落=BRICs市況
2020-03-09 11:24:00.0
前週(2−6日)のブラジル株式市場は6日のボベスパ指数が前日比4.14%安の9万7996.8、週間ベースでも2月28日終値比5.95%安となり、3週続落した。
週明け2日の指数は続伸して始まった。世界各国の中銀が新型コロナウイルス感染拡大(コロナショック)による景気悪化リスクに対処するため、景気支援策を講じるとの期待感や、ブラジル中銀が景気支援の意向を示したことが好感され、買い優勢となった。
3日は3営業日ぶりに反落。FRB(米連邦準備制度理事会)が景気支援のため、0.50ポイントの緊急利下げを実施したものの、ウイルス感染拡大による米経済への悪影響に対する懸念や利下げ効果を疑問視する見方が強まったこと、さらには米証券大手ゴールドマン・サックスがブラジル経済の今年の成長率見通しを2.2%増から1.5%増に下方修正したことから売りが広がった。
4日は反発。米議会がウイルス対策で78億ドルを支出する緊急歳出法案を可決したことから米株が上昇したことや、ブラジル中銀の利下げ観測も広がり、買い優勢となった。
5日は急反落し、週末6日も大きく値を下げ、大幅続落となった。
5日は、パウロ・ゲデス経済相がウイルス感染拡大により、ブラジル経済の20年の成長率が約0.5ポイント低下の2.0%程度になると予想したことや、米カリフォルニア州がウイルス感染で非常事態宣言を発表し、米株市場が急落したことを受け、ブラジル株も売られた。
6日も全世界でウイルス感染者の拡大が止まらず、感染者数が10万人を突破したことや、米国の多くの主要企業がウイルスの悪影響で業績見通しの下方修正を発表したことから欧米市場が急落し、ブラジル市場でも外国人投資家の資金引き揚げが強まり、売りが加速した。
今週(9−13日)の株式市場は、引き続き新型コロナウイルスの世界的感染拡大や英・EU(欧州連合)離脱移行手続き協議、中東、特にイラン・シリア情勢などの地政学リスク、世界景気、経済改革、海外市場、特に米株市場、原油などの国際商品相場などが焦点となる。主な経済指標の発表の予定は9日の2月ジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)IGP−DIインフレ指数(全国卸売物価指数)や10日の1月鉱工業生産、11日の2月IPCA(拡大消費者物価指数)など。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325>、iSエマジン<1582>、上場MSエマ<1681>、
iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社




