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新興国ニュース

<新興国eye>カンボジアの20年経済成長は予測より鈍化か―観光客大幅減少

2020-03-06 11:22:00.0

 2月25日、カンボジアのフン・セン首相は、20年の経済成長率が当初予想の6.5%に達せず、6%程度に鈍化する見込みであると述べました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2月の観光客数が対前年同月比60%減となると見込まれ、特に中国人は90%減となると見込まれることを要因として挙げています。

 この状況に対応するため、2月24日、フン・セン首相は、シェムリアップで税務登録されているホテル・ゲストハウスについて、本年2月から5月までの4カ月間、全ての税を免除すると発表しました。また、政府機関、民間企業、NGO(非政府組織)等に対し、セミナーや会議を行う際には、シェムリアップ、シアヌークビルなどで行うことを要請しました。

 このほか、アンコール遺跡の入場料については、同一料金で有効日数を増加させるキャンペーンを実施するとしています。1日券(37ドル)は2日間利用可能に、3日券(62ドル)は5日間利用可能、7日券(72ドル)は10日間利用可能となります。対象期間は、20年2月25日から6月25日までの4カ月間とのことです。

 カンボジア経済の大きなリスクであったEU(欧州連合)の特恵関税制度「EBA」の資格停止が顕在化したことに加え、新型コロナウイルスによる観光業への影響、中国経済の大幅スローダウンなどが重なり、20年のカンボジア経済は困難に直面すると見られます。

【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

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提供:モーニングスター社