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<新興国eye>前週のブラジル株、新型ウイルス感染拡大による景気鈍化懸念で続落=BRICs市況
2020-03-02 10:33:00.0
前週(2月26−28日)のブラジル株式市場は28日のボベスパ指数が前日比1.15%高の10万4171.6、週間ベースでは21日終値比8.37%安と大きく下げ、続落した。週明け24日と翌25日は「カーニバル」の祝日で終日休場、26日は午前休場で半日商いだった。
休場明け26日午後の取引では指数が急落。27日も値を下げ、4営業日続落した。
カーニバル明け26日はブラジル保健省が新型コロナウイルス(COVID−19)の初の感染者を発表したことや、ウイルス感染が中国以外の韓国やイタリア、イランなど世界各国にも急速に拡大し、パンデミック(感染症の世界流行)による世界景気減速懸念が強まり、海外市場が急落したことを受け、ブラジル市場でも売りが進行。指数は7%安と17年5月以来約3年ぶりの大幅下落となった。
27日は、コロナウイルスのパンデミック懸念が強まり、世界同時株安となったことや国内外の景気が減速するとの懸念からリスク回避の売りが優勢となった。米証券大手バンクオブアメリカ・メリルリンチはブラジルの20年の経済成長率を2.2%増から1.9%増に引き下げた。また、米カリフォルニア州がアジアからの帰国者8400人をウイルス感染関連で監視していることを明らかにしたことを受け、通貨レアル安が加速したことも嫌気された。
週末28日は5営業日ぶりに反発した。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が緊急声明を発表し、「米経済は引き続き底堅い」とした上で、「新型コロナウイルスの感染拡大が経済へのリスクになっており、景気の下支えに向けFRBとして適切に対応する」と発言。3月17−18日FOMC(米連邦公開市場委員会)を含め、年内に3回の米利下げの可能性が高まり、ブラジル株は買い優勢に転じた。
今週(2−6日)の株式市場は、引き続き新型コロナウイルスの世界的感染拡大や米中通商第2段階協議、米・EU(欧州連合)貿易協議、英・EU離脱移行手続き協議、中東、特にイラン・シリア情勢などの地政学リスク、世界景気、経済改革、海外市場、特に米株市場、原油などの国際商品相場などが焦点となる。主な経済指標の発表の予定は2日の2月製造業PMI(購買担当者景気指数)と2月貿易収支、3日の19年10−12月期GDP(国内総生産)、4日の2月10月IPC−Fipeインフレ指数(サンパウロ大学経済研究所が発表する消費者物価指数)など。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325>、iSエマジン<1582>、上場MSエマ<1681>、
iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社




