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<新興国eye>19年カンボジア空港利用客数、前年比10.2%増―シアヌークビル人気化
2020-02-07 12:06:00.0
1月17日、カンボジアエアポート社の親会社であるヴィンチ社は、19年にカンボジアの空港を利用した乗客数について発表しました。
カンボジアエアポート社が運用を行っている3つの国際空港(プノンペン、シェムリアップ、シアヌークビル)を合計して、1163万5000人が利用。前年比で10.2%増加となります。内訳は、プノンペン空港が前年比11.2%増の602万9000人、シェムリアップ空港が12.4%減の392万6000人、シアヌークビル空港が2.6倍の168万人となっています。
シェムリアップ空港の利用者の減少は、主に中国人の利用者の減少によるものと見られます。中国人観光客は全体では伸びているものの、シェムリアップよりも海岸沿いでカジノもあるシアヌークビルにシフトしたものと見られます。また、米中貿易戦争の影響で中国経済がスローダウンしつつあることも影響しているものと見られます。
米中貿易戦争を契機とした中国経済のスローダウンにより、日本を始め、タイなどのアジア各国で中国人観光客の減少が始まっていたことに加え、最近の中国発の新型コロナウイルス問題も20年の観光客数にネガティブな影響を与えることが懸念されます。カンボジア政府が、中国一辺倒ではないバランスの取れた観光客誘致政策を進めていくことが期待されます。
【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。
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