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新興国ニュース

<新興国eye>インド準備銀行、政策金利5.15%を据え置き―全員一致で

2020-02-07 11:40:00.0

 インド準備銀行(RBI)は6日、金融政策決定会合を開き、流動性調節ファシリティ(LAF)の主要政策金利であるレポ金利(RBIの市中銀行への翌日物貸出金利)を5.15%に据え置くことを全員一致で決めた。市場予想通りだった。

 また、RBIはLAFのリバースレポ金利(市中銀行のRBIへの預金金利)を4.90%、市中銀行が資金ひっ迫時にRBIから政府債を担保に資金を借りることができる流動性供給スキーム「MSF(マージナル・スタンディング・ファシリティー)」と公定歩合をそれぞれ5.40%と、いずれも据え置いた。

 RBIは17年8月に主要政策金利を10カ月ぶりに0.25ポイント引き下げて6.00%としたあと、18年4月まで4会合連続で据え置いたが、同6月と同8月に2会合連続で利上げを決めた。その後は現状維持としたが、19年2月に、1年半ぶりに0.25ポイントの利下げに転換し、19年だけでも10月まで5会合連続の利下げを実施した。19年12月の前回会合では利下げ効果を見るため、現状維持とし、これで2会合連続の据え置きとなる。

 RBIは金融政策決定後に発表した声明文で、「将来の金融政策の決定にあたり、まだ政策の余地を残しているものの、インフレ率が加速していく一方で、景気は依然弱い。景気とインフレの動向を考慮した上で、現状維持が適切と判断した」と述べている。ただ、RBIは、「景気回復を必要とする限り、また、インフレ率を中期の物価目標の範囲内(4%上昇±2%上昇)に収束させるため、緩和バイアス(金融政策に対する姿勢)を維持することを決めた」とし、引き続き景気への配慮を示した。

 しかし、市場ではインド経済はスタグフレーション(景気後退にもかかわらず、インフレ率が上昇する状態)に陥っているため、追加利下げは一段のインフレ高進を招く恐れがあり、RBIは将来の利下げに慎重にならざるを得ないとみている。

 インドのインフレ率は19年12月に前年比7.35%上昇と、物価目標(4%上昇)を大幅に上回り、5年5カ月ぶりの高水準を記録した。19年6月から同8月までのCPI(消費者物価指数)は同3.1−3.2%上昇の狭いレンジで推移したが、同10月に同4.6%上昇に加速している。その一方で、国内景気は19年10−12月期実質GDP(国内総生産)伸び率が前年比4.3%増と、前期の同4.5%増を下回ったもようで、7期連続で前期を下回ることになり、低迷している。

 インフレ見通しについては、前回会合時に19年度下期(19年10月−20年3月)で前年比4.7−5.1%上昇と予想していたが、19年度第4四半期(20年1−3月)は前年比6.5%上昇とした。また、20年度上期(20年4−9月)の見通しも5.0−5.4%上昇(前回会合時は3.8−4%上昇)に引き上げた。同年度の下期については、第3四半期(20年10−12月)を3.2%上昇と予想し、物価目標を下回るとしている。また、RBIはこれらのインフレ見通しに対するリスクは「概ね均衡」とした。

 景気見通しについては、20年度(20年4月−21年3月)の実質GDP見通しを前年比6.0%増と予想した。内訳は上期(20年4−9月)を5.5−6.0%増と予想し、前回会合時の5.9−6.3%増から下方修正した。同年度の下期については第3四半期(20年10−12月)を6.2%増と予想している。

 景気見通しに対するリスクについて、RBIは、「世界貿易の先行き不透明感が薄れたことで、インドの輸出やインドへの投資が刺激されるものの、中国湖北省武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大はインドの観光産業や世界貿易に悪影響を与える可能性がある」として警戒している。

 次回会合は3月31日−4月3日に開かれる予定。

<関連銘柄>
 上場インド<1549>、インドNIF<1678>、インドブル<2046>、
 インドベア<2047>、iSエマジン<1582>
提供:モーニングスター社