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<新興国eye>タイ中銀、市場予想に反し0.25ポイント利下げを決定
2020-02-06 11:10:00.0
タイ中央銀行は5日の金融政策委員会で、政策金利である翌日物レポ金利を0.25ポイント引き下げ1.00%にすることを全員一致で決めた。市場予想は現状維持だった。
中銀は15年4月まで2会合連続で利下げしたあと、同6月から18年11月まで28会合連続で据え置きを決定。同12月に11年以来7年ぶりの利上げに踏み切ったものの、19年2月から6月まで4会合連続で現状を維持。同8月に0.25ポイント引き下げたあとは、同9月に現状維持、同11月に利下げ、前回12月会合に現状維持と、利下げと据え置きを交互に繰り返している。
中銀は会合後に発表した声明文で、「新型コロナウイルスの感染拡大や政府予算の執行の遅れ、干ばつ被害により、20年のタイ経済の成長率は当初の経済予測を下回り、潜在成長率を大きく下回る可能性がある」とし、景気の先行きに懸念を示した。インフレ見通しについても、「インフレ率の全体指数は経済予測の期間中、物価目標のレンジの下限を下回る見通し」としている。
その上で、利下げを決めたことについて、「景気減速により、金融市場は一段とぜい弱になっている。こうした状況下では、金融と財政の両面による緊急対応が求められる。金融市場の流動性を確保し、企業や家計の債務負担が景気減速で高まるなど、こうした景気への悪影響を軽減するため、一段の金融緩和が必要と判断した」と述べている。
また、最近の通貨バーツ相場については、「バーツは貿易相手国の通貨に対し、やや弱くなっており、タイ経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映していない」とし、懸念を示した。その上で、「為替相場やキャピタルフロー(国際資金フロー)の動向を注視し、政府と協力し追加対策を引き続き講じていく」としている。
次回会合は3月25日に開催される予定。
<関連銘柄>
タイSET<1559>、iS新興国<1362>、アジア債券<1349>、
上場EM債<1566>、上場MSエマ<1681>、アセアン50<2043>
提供:モーニングスター社




