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新興国ニュース

<新興国eye>世銀「カンボジア経済アップデート19年11月」を発行―経済の好調続くと予測

2019-12-20 12:04:00.0

 11月27日、世界銀行(世銀)は「カンボジア経済アップデート19年11月」を発表しました。

 カンボジアの19年の成長率についてはこれまでの予測(7.0%)と同じ7.0%と予測しています。世界経済がスローダウンする中で、カンボジアは好調を維持する数少ない国になっていると評価しています。カンボジア経済の主要エンジンである縫製業は好調を持続しており、19年上半期も15.3%増となっています。また、建設ブームも続いています。

 リスクとしては、EU(欧州連合)の特恵関税制度EBAの資格停止、中国経済のさらなる落ち込み、建設・不動産への融資が増加している銀行セクターなどを挙げています。

 この状況の中で、世銀はカンボジア政府の国際競争力強化の方策を評価しています。具体的には、ロジスティクスコストの削減策、不必要な規制の緩和、20年の休日数の6日減などです。また、EBAの資格停止に備えて、財政出動の準備を行っていることも評価しています。

 カンボジア経済は、サプライチェーンの拡充を通じて周辺諸国よりも早い速度で世界経済に組み込まれつつあります。今後の政策として、自由貿易協定の拡充、輸入障壁の低減、労働者への教育訓練の拡充、デジタル経済の強化などを提言しました。

【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

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提供:モーニングスター社