新興国ニュース
<新興国eye>インドネシア中銀、政策金利を据え置き―市場予想通り
2019-12-20 11:15:00.0
インドネシア中央銀行(BI)は19日の理事会で、主要政策金利の1週間物リバースレポ金利を5.00%に据え置くことを決めた。市場予想通りだった。
また、過剰流動性を吸収するための翌日物預金ファシリティー金利(FASBIレート)を4.25%、翌日物貸出ファシリティー金利を5.75%と、いずれも据え置いた。
中銀は17年10月から18年4月まで7会合連続で政策金利を据え置いたが、同5月ごろからルピア安が急速に進行したため、ルピア安と国内からの資金流出の阻止を狙って、5月の定例会合と同30日の臨時会合に続いて、6月、8月、9月、11月と18年だけで計6回の利上げを実施し、利上げ幅は計1.75ポイントに達した。同12月から据え置きに転じ、19年6月まで7会合連続で据え置いたが、同7月から18年11月以来8カ月ぶりに利下げを再開し、同10月まで4会合連続で利下げを実施した。現状維持は前回11月会合から2会合連続となる。
中銀は会合後に発表した声明文で、現状維持を決めた理由について、前回会合時と同様、「金融スタンスは依然金融緩和的だ」とした上で、「金融政策はインフレを物価目標のレンジ内に抑制し、世界経済が減速する中で、インドネシア経済の成長の勢いを維持する取り組みと合致する」と述べている。
景気の現状認識については、「個人消費や公共投資の拡大、輸出の回復により、成長の勢いが持続している」とし、今後の見通しについても、「10−12月期GDP(国内総生産)の伸びが加速し、19年全体の成長率は5.1%増となり、20年には5.1−5.5%増と、成長率が高まる」との楽観的な見方を示した。
インフレ見通しについては、「11月のインフレ率の全体指数は前年比3%上昇と、10月の同3.13%上昇から減速し、インフレ率は低く安定した水準に抑制されている」とし、前回会合に続いて楽観的な見方を示した。その上で、「19年のインフレ率はおよそ3.1%上昇と、低水準が続き、20年も物価目標の範囲(2−4%上昇)内で抑制される」とした。
一方、過去の連続利上げの根拠となっていた通貨ルピア相場の下落懸念については、「ルピア相場は上昇基調にあり、12月18日時点で年初来2.9%高となっている」とした上で、今後のルピア相場の見通しについては、「ルピア相場は市場メカニズムと経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)に従って安定していく」と前回会合時と同様、ルピア安懸念が後退しているとした。
金融政策の見通しについては、前回会合時と同様、「国内経済や世界経済の今後の成り行きを注視し、経済成長の勢いを持続し、また、インフレの抑制を維持するため、金融緩和的なポリシーミックス(複数の経済政策手段の一体運営)を講じる」とし、引き続き利下げや金融規制の緩和策などの政策ミックスを進める考えを示した。
<関連銘柄>
アジア債券<1349>、iS新興国<1362>、上場EM債<1566>、
iSエマジン<1582>、アセアン50<2043>
提供:モーニングスター社




