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<新興国eye>ハンガリー中銀、政策金利を据え置き―9会合連続
2019-12-18 11:22:00.0
ハンガリー中央銀行は17日の金融理事会で、すべての主要政策金利を据え置いた。市場の予想通りだった。
政策金利のうち、ベース金利である3カ月物固定預金金利は過去最低の0.90%、同金利の上下幅(コリドー)の下限を示す翌日物預金金利はマイナス0.05%、上限を示す翌日物有担保貸出金利も0.90%、7日物有担保貸出金利も0.90%と、いずれも据え置かれた。
中銀は16年3月に9カ月ぶりに利下げに踏み切り、同5月まで3会合連続で利下げしたが、同6月から据え置きに転じ、19年2月まで33会合連続で政策金利を据え置いた。翌3月に翌日物預金金利だけをマイナス0.15%から同0.05%へ0.10ポイント引き上げ、他の政策金利を現状通り据え置いたが、4月からすべての政策金利を据え置いており、これで9会合連続となる。市場では20年末まで政策金利は据え置かれるとみている。
中銀は会合後に発表した声明文で、現状維持を決めたことについて、「CPI(消費者物価指数)は主に燃料と食品の上昇により20年1月まで一時的に伸びが加速するが、その後は緩やかに減速し、経済予測期間の後半には3%上昇の物価目標に収束する。コアインフレ率も今後数カ月、現在の水準で推移し、20年1−3月期から伸びが減速する可能性が高い」とした上で、コアインフレ率の安定の達成の観点から現状の金融緩和スタンスの維持が望ましいと判断した。
インフレ見通しに対する上ブレ・下ブレ両リスクについては、「世界経済の減速がインフレを抑制し続ける一方で、国内では内需が加速している」、「インフレ見通しリスクは均衡に戻った」と指摘。前回11月会合時の下ブレリスクが強いとの見方から後退した。ちなみに、11月のインフレ率は前年比3.4%上昇(10月は同2.9%上昇)、また、コアインフレ率(間接税率の変更の影響を除くため一定税率ベースでみたコアインフレ率)は同3.6%上昇(同3.7%上昇)だった。
今後の金融政策については、前回会合時と同様、「金融政策の決定は物価の安定の持続に重点を置き、金融緩和的な政策スタンスを継続する」とした。ただ、「インフレ見通しの今後の成り行きがさらなる金融政策措置を必要とするかどうかの決定要因になる」との文言は削除せず、世界景気減速など外部のディスインフレ(物価上昇率の鈍化)要因が強まれば、利下げが必要になる可能性に含みを残した。
次回の金融政策決定会合は20年1月28日に開かれる予定。
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提供:モーニングスター社




