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<新興国eye>インドネシア中銀、主要政策金利を据え置き―預金準備率は引き下げ
2019-11-22 11:17:00.0
インドネシア中央銀行(BI)は21日の理事会で、主要政策金利の1週間物リバースレポ金利を5.00%に据え置くことを決めた。市場予想通りだった。
また、過剰流動性を吸収するための翌日物預金ファシリティー金利(FASBIレート)を4.25%、翌日物貸出ファシリティー金利を5.75%と、いずれも据え置いた。
ただ、金融市場を安定させ、経済成長を支えるため、銀行システムに流動性を潤沢に供給することを狙って、市中銀行が中銀に預けるルピア建て準備預金の法定準備率(SRR)については、通常の商業銀行向けを5.50%に、シャリア銀行(イスラム法に則って銀行業務が行われるイスラム系銀行)向けを4.00%に、いずれも0.50ポイント引き下げた。一方、2週間の積み立て期間中の平均の預金準備率はそれぞれ3.00%に据え置いた。いずれも20年1月2日から実施する。
中銀は17年10月から18年4月まで7会合連続で政策金利を据え置いたが、同5月ごろからルピア安が急速に進行したため、ルピア安と国内からの資金流出の阻止を狙って、5月の定例会合と同30日の臨時会合に続いて、6月、8月、9月、11月と18年だけで計6回の利上げを実施し、利上げ幅は計1.75ポイントに達した。同12月から据え置きに転じ、19年6月まで7会合連続で据え置いたが、7月から18年11月以来8カ月ぶりに利下げを再開し、前回10月会合まで4会合連続で利下げを実施していた。
中銀は現状維持を決めた理由について、「金融スタンスは依然金融緩和的だ」とした上で、「金融政策はインフレを物価目標のレンジ内に抑制し、世界経済が減速する中で、インドネシア経済の成長の勢いを維持する取り組みと合致する」と述べている。
景気の現状認識については、「19年7−9月期GDP(国内総生産)伸び率は前年比5.02%増と、前期の同5.05%増から鈍化したが、世界経済の減速と足並みを揃えてインドネシア経済はやや鈍化しているものの、今なお強靭さを維持している」とした。その上で、今後の見通しについては、「19年のインドネシア経済の成長率は5.1%増になる」との見方を示した。中銀は前回会合時、19年の成長見通しを5.0−5.4%増の前半(5.0−5.2%増)としていた。
インフレ見通しについては、「10月のインフレ率の全体指数は前年比3.13%上昇と、9月の同3.39%上昇から減速し、インフレ率は低く安定した水準に抑制されている」と、前回会合に続いて楽観的な見方を示した。その上で、「19年のインフレ率はおよそ3.1%上昇と、物価目標の中心値(3.5%上昇)を下回る水準が続く」とした。
過去の連続利上げの根拠となっていた通貨ルピア相場の下落懸念については、「ルピア相場は上昇基調を維持しており、11月23日時点で年初来2.03%高となっている」とした上で、中銀は前回会合時と同様、今後のルピア相場の見通しについて、「ルピア相場は市場メカニズムと経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)に従って安定していく」との見方を示した。
金融政策の見通しについては、「国内経済や世界経済の今後の成り行きを注視し、経済成長の勢いを高め、また、インフレの抑制を維持するため、金融緩和的なポリシーミックス(複数の経済政策手段の一体運営)を講じる」とし、引き続き利下げや金融規制の緩和策などの政策ミックスを進める考えを示した。
次回の金融政策決定会合は12月18−19日に開かれる予定。
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