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新興国ニュース

<新興国eye>チェコ中銀、政策金利の据え置きを決定―2委員は利上げ主張

2019-11-08 12:53:00.0

 チェコ国立銀行(中央銀行)は7日の金融政策決定会合で、政策金利の2週間物レポ金利を2.00%に据え置くことを決めた。5人の委員が現状維持を支持したが、2人の委員は年内のインフレ上ブレリスクに対応するため、0.25ポイントの利上げを主張した。

 中銀は18年6月会合で4カ月ぶりに利上げを再開。その後も8月、9月、11月に連続して利上げを実施したが、同12月に現状維持に転換し、19年3月まで3会合連続で現状維持とした。5月会合で18年11月以来半年ぶりに利上げに踏み切ったが、6月は現状維持とし、これで現状維持は4会合連続となる。

 中銀は現状維持を決めた理由について、中期的にインフレが抑制される見通しを挙げている。この点について、「今回の政策決定は最新の11月経済予測に基づく。予測ではインフレ率は今後数四半期にわたり、物価目標の容認レベル(1−3%上昇)の後半の水準(2−3%上昇)で安定する」とし、年内のインフレ率がやや高めになるとしたものの、「20年には徐々に低下し、年後半から21年初めには2%上昇の物価目標に向かって収束する」との見方を示した。

 11月経済予測では20年10−12月期時点のCPI(消費者物価指数)でみたインフレ率は2.5%上昇(8月予測は2.1%上昇)と加速するが、21年1−3月期時点では2.0%上昇(同2.1%上昇)に低下すると予想。前回予測に比べると、20年だけ高めになっているのは国内のインフレ上昇圧力の増大や通貨コルナ安の進行による輸入物価の上昇などが要因だとしている。

 また、3カ月物PRIBOR(プラハ銀行間取引金利)でみた市場金利の見通しは、11月経済予測によると、19年は2.2%(同2.2%)、20年は2.3%(同2.0%)、21年は2%(同2.0%)と、20年に上昇する見通し。これは20年にインフレ率が加速するため利上げが行われ、金利が上昇することを意味する。8月予測では低下すると予想されていた。

 景気見通しについては、「チェコ経済は(世界経済の減速などによる)外需の低下を受け、年末にかけて伸びが鈍化する。21年まで潜在成長率の3%増近くまで戻らない」と懸念を示した。11月経済予測では19年は2.6%増(8月予測は2.6%増)、20年は2.4%増(同2.9%増)、21年は2.8%増(同3.0%増)と、20年と21年の成長率見通しが下方修正された。

 今後の金融政策に関しては、「金融政策が波及する一定の期間内のインフレ見通しに対する上ブレ・下ブレの両リスクのバランスはやや下ブレリスク(デフレリスク)だ」とした上で、「このリスクは主に世界経済の状況(減速)に起因しており、いずれチェコ経済に悪影響を与える可能性がある」と景気支援のための利下げの可能性を示唆した。

 次回の金融政策決定会合は12月18日に開かれる予定。

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提供:モーニングスター社