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<新興国eye>SBI、カンボジアのリーホーマイクロファイナンスを買収
2019-11-01 11:20:00.0
SBIホールディングス<8473>は10月16日、カンボジアでマイクロファイナンス事業を展開するリーホーマイクロファイナンス(Ly Hour Microfinance Institution PLC.)の株式取得に関してカンボジア中央銀行より承認を取得したと発表しました。
今後さらに、銀行ライセンスの取得に向け増資を引き受ける予定で、SBI LYHOUR BANK PLC.に社名変更したうえで、銀行事業へ参入する計画です。まず4420万ドル(約47億3000万円)で株式を取得した後、増資株を3750万ドル(約40億1000万円)で引き受け、最終的な出資比率は70%となるとしています。
リーホーマイクロファイナンスは、カンボジアで両替事業、住宅用不動産開発事業、資金決済送金事業、損害保険などを展開する金融コングロマリットであるLy Hourグループの中核会社の一社で、18年12月時点のマイクロファイナンス総資産ランキングにおいて8位に位置しています。
SBIからの出資を踏まえ、リーホーマイクロファイナンスは近々カンボジア中央銀行から商業銀行ライセンスを取得する見込みです。リテール分野を主たるターゲットとしてビジネスのさらなる拡大を目指すとしています。
SBIは08年に韓国系との合弁でプノンペン商業銀行を設立しましたが、16年に株式を売却し撤退していました。一方、10年からはカンボジア子会社のSBIロイヤル証券を通じ、証券事業を展開してきました。今回の銀行業務再参入では、「当社グループがフィンテック企業の先駆けとして培ってきたオンライン金融事業を中心とする知見とLy Hourグループ各社とのシナジーを活かした先進的な銀行事業を展開することで、ひいてはカンボジア経済のさらなる発展に貢献してまいります」としています。
【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。
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