youtube fund_beginer fund_search fund_look

新興国ニュース

<新興国eye>ブラジル中銀、全員一致で政策金利を0.50ポイント追加引き下げ

2019-11-01 11:00:00.0

 ブラジル中央銀行は10月30日の金融政策決定委員会で、政策金利(セリック)である翌日物金利誘導目標を0.5ポイント引き下げ、過去最低水準の5.00%とすることを全員一致で決めた。市場予想通りだった。

 中銀は18年5月、急激なレアル安が輸入物価を押し上げインフレを加速させるリスクが高まったとして、それまでの利下げ継続から現状維持に転換。今年6月まで10会合連続で現状維持を決めた。中銀は16年10月に4年2カ月ぶりに利下げ(0.25ポイント)に踏み切ってから18年3月まで12会合連続で利下げを実施した結果、利下げ幅は計6.75ポイントに達し、金融政策は景気刺激重視の緩和スタンスとなっていた。しかし、19年7月会合で景気回復ペースが鈍化する見通しが強まったため、1年4カ月ぶりに利下げに踏み切った。利下げは前回9月会合に続いてこれで3会合連続となる。

 中銀は政策決定後に発表した声明文で、追加利下げを決めたことについて、前回会合時と同様、「中銀は基調インフレ率(コアインフレ率)が適切かつ好ましい水準で進んでいる」とした上で、「世界経済の見通しは依然、先行きが不透明だが、一段と成長が減速するリスクが続いている」とし、インフレが抑制されていることから、景気刺激のため、追加利下げを決めたとしている。

 今後の金融政策については、「経済予測では今後、良好なインフレ率の上昇の見通しが強まっていることから、景気刺激の程度を追加調整することが可能だ」と利下げ継続の可能性を示唆した。

 中銀が10月28日に発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、19年末時点の政策金利の見通しは今より0.50ポイント低い4.50%に、また、20年末時点の見通しも前週予想の4.75%から4.50%に引き下げられている。ただ、21年末時点では利上げが進み6.38%に上昇すると予想している。

 景気見通しについては前回会合時とほぼ同様に、「最近の経済指標をみると、今後、景気回復のプロセスが続いていることを示している。しかし、標準予測では景気回復のプロセスはこれから先、ゆっくりとしたペースで始まる」と景気回復の先行きに懸念を示した。

 インフレ見通しについては、「インフレの見通しに対するリスクは両方向に存在する」とした上で、「経済の不活発による高水準のたるみ(生産設備や労働力などの余剰)はインフレ下ブレリスクとなる一方で、経済の改革や調整の継続期待がくじかれれば、また、新興国経済の先行き見通しが悪化すればこの上ブレリスクはさらに高まる」とし、インフレ見通しの両リスクの進展を注視していくとしている。

 次回の金融政策決定会合は12月10−11日に開かれる予定。

<関連銘柄>
 ボベスパ<1325>、iSエマジン<1582>、上場MSエマ<1681>、i
 S新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社