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新興国ニュース

<新興国eye>ロシア中銀、市場予想上回る0.50ポイント利下げを決定

2019-10-28 10:10:00.0

 ロシア中央銀行(中銀)は25日の理事会で、主要政策金利である資金供給のための1週間物入札レポ金利と資金吸収のための1週間物入札預金金利をいずれも0.50ポイント引き下げ6.50%とすることを決めた。市場予想は0.25ポイント引き下げで、想定を上回る利下げとなった。

 中銀は17年9月に4カ月ぶりに利下げを再開し、18年3月まで5会合連続で利下げしたが、下げ幅が計1.75ポイントに達したことや、地政学リスクで通貨ルーブル安が進行したことから、同4月に据え置きに転じた。その後、インフレ上ブレリスクが高まったとして同9月から利上げに転換。19年2月には過去2回(18年9月、12月)の利上げ効果を見るとして現状維持を決め、4月まで3会合連続で据え置いた。しかし、今後もインフレ抑制が続くとして景気刺激に転換するため、6月に18年3月以来1年3カ月ぶりとなる利下げを決定。その後も7月と9月に追加利下げを実施しており、これで利下げは4会合連続となる。

 中銀は4会合連続の利下げを決めたことについて、会合後に発表した声明文で、「インフレの減速が予想以上に進んでおり、インフレ期待も低下し続けている」としたが、「短期的には、インフレが上ブレるよりも下ブレるリスクの方が大きい」とディスインフレ(物価上昇率の鈍化)懸念が強まったことを指摘した。景気の現状と先行きの見通しについても、「ロシア経済の成長率は依然、弱い一方で、世界経済がかなり減速するリスクも続いている」とし、利下げ継続による景気刺激の必要性を強調した。

 インフレ見通しについて、短期的には下ブレリスクが大きいとして、19年の見通しを従来予測の4.0−4.5%上昇から3.2−3.7%上昇に引き下げた。ただ、「金融政策のスタンスを考慮すれば、20年には3.5−4.0%上昇となり、それ以降は4.0%上昇の物価目標に向かって収束する」との楽観的な見方を示している。

 景気見通しについては、19−22年の成長率見通しを据え置いた上で、「19年の0.8−1.3%増から22年には2.0−3.0%増に徐々に回復する」との見方を示した。

 今後の金融政策の見通しについては、前回会合時と同様、「政策金利を決定する場合、経済予測期間のインフレ率と期待インフレ率が物価目標に対してどう進むか、また、経済成長がどうなるか、さらには、外部環境の変化による経済見通しに対する(上ブレ・下ブレ)リスク、金融市場の動向を考慮する」とし、その上で、「もし、経済状況が中期経済予測の標準シナリオ通りに進めば、われわれは今後の金融政策決定会合のうち、1回追加利下げする必要性を検討する」との文言を残し、早ければ次回12月会合で5回目の利下げを行う可能性を示した。

 次回の金融政策決定会合は12月13日に開かれる予定。

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提供:モーニングスター社