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<新興国eye>ベトナム外貨準備高710億ドル突破―「為替操作国」認定のリスク浮上
2019-10-16 13:44:00.0
ベトナム国家銀行(中央銀行)による、19年4月から9月末までの外貨買い越し額は60億ドル(約6400億円)だった。これにより、9月末時点の外貨準備高は710億ドル(約7.6兆円)を突破したと推定される。ハノイ市国家大学傘下の経済大学附属経済政策研究センター(VEPR)が発表した19年7−9月期(第3四半期)のマクロ経済状況に関するレポートで明らかになった。
中央銀行は7−9月期(第3四半期)に、対ドル銀行間為替レート(中銀公定レート)を合わせて0.4%ドン安に調整した。一方、過去の各期のドン安調整幅は、18年10−12月期(第4四半期)の1.8%、19年1−3月期(第1四半期)の1.0%、同年4−6月期(第2四半期)の0.3%だった。
ベトナムは外貨準備高が厚くなっていることに加え、19年7−9月期(第3四半期)に米国にとって7番目に多い輸入先国となったことを背景に、米国から「為替操作国」に認定されるリスクが浮上している。
VEPRによると、ベトナムが為替操作国に認定され、米国が報復関税を実施することを回避するため、中央銀行は柔軟な金融政策運営を維持し、対ドル為替レートの安定化に向け通貨のドン安調整を実施すべきではないとの見方を示した。
【筆者:Viet Economic Research&Advisory Corp.(VERAC)】
2002年ベトナム・ホーチミン市で創業。「ベトナム株・経済情報」「VIETJOベトナムニュース」、「VIETJOライフ」の自社媒体を通じ、経済、金融情報を中心に毎日数十本のベトナム関連記事を配信する。業界で唯一、全上場企業約760社の日本語企業データベースを保有。また調査可能な非上場企業のユニバースは70万社を誇る。10年超にわたり蓄積した情報とネットワークを駆使した企業信用調査に強み。
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提供:モーニングスター社




