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新興国ニュース

<新興国eye>カンボジアのABA銀行社債発行・上場

2019-09-06 13:18:00.0

 8月23日、カンボジアの商業銀行であるABA銀行(Advanced Bank of Asia Limited)は、カンボジア証券取引所に社債を上場しました。発行額は、848億2100万リエル(約22億5000万円)です。額面は10万リエル、償還期間3年、金利7.75%/年となっています。格付けは、国際的格付け機関のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)により、「B」(現時点では債務を履行する能力を有しているが「BB」に格付けされた発行体よりも脆弱で、事業環境、財務状況、または経済状況が悪化した場合には債務を履行する能力や意思が損なわれ易い)に分類されています。通常はBBB以上が投資適格で、BB以下は投機的要素が強いとみなされます。

 発行にあたり、8月12日−13日に公募が行われ、65の企業や個人から84万8210口の申し込みがありました。128万口を準備していましたが、完売とはならなかった模様です。投資家の種別は公表されていませんが、1万口以上の大口投資家(40万口等)は5件のみで、残りの60件は小口(最低投資単位の40口等)でした。

 債券発行・上場は、マイクロファイナンスのハッタ・カセコー、LOLCに次いで3件目となります。リエル建て社債については、リエル建ての融資を増やしたい金融機関にとっても重要な資金運用先となります。債券発行は、カンボジア企業にとって、重要な資金調達手段となりつつあり、カンボジアの社債市場の活性化も期待されます。

【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

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提供:モーニングスター社