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<新興国eye>前週のブラジル株、大幅利下げもリスクオフ優勢=BRICs市況
2019-08-05 15:13:00.0
前週(7月29日−8月2日)のブラジル株式市場は2日のボベスパ指数が前日比0.54%高の10万2673.7となったが、週間ベースは7月26日終値比0.14%安となり、4週続落した。
週明け7月29日の指数は続伸して始まった。政府の景気刺激策やブラジル中銀の大幅利下げ期待が続いた。
30日は反落し、31日も値を下げ続落。FRBが31日、約11年ぶりとなる利下げ(0.25ポイント)を決定したものの、パウエルFRB議長が「利下げサイクルの開始ではなく調整利下げ」と発言したことを受け、海外市場が急落し、ブラジル株も売られた。
8月相場入りした1日は反発し、週末2日も値を上げ、続伸した。
週後半は、ブラジル中銀が利下げを決めたことや、中銀が声明文で「経済回復を持続させるためには(インフレなき経済成長が可能となるような)構造的な金利水準を引き下げることが不可欠だ」と述べ、追加利下げを示唆したことで景気回復期待が強まり、買いが優勢となった。また、これまでの相場下落を受け、値ごろ感から買い戻しも活発化した。ただ、米中貿易協議を巡り、トランプ米大統領が新たに3000億ドル相当の中国からの輸入品に10%の制裁関税を9月から課すと発言したことで、主に金融株が売られ、指数も次第に上値が重くなった。
週末はブラジル中銀の利下げが景気を刺激するとの楽観的な見方が広がり買いが強まった。また、国営石油大手ペトロブラスの四半期決算が発表され、純利益が前年比87%増と、大幅増益となり、株価が3%超と急伸したことも指数の上げを主導した。
今週(5−9日)の株式市場は、米中貿易摩擦問題や年金改革法案の2回目の下院投票、国営企業の民営化、経済改革の見通し、海外市場、特に米株市場、原油などの国際商品相場やレアル相場の動向、米国による対イラン追加制裁などの地政学リスクが焦点となる。主な経済指標の発表の予定は5日の7月製造業PMI(購買担当者景気指数)や7日の6月小売売上高、8日の7月IPCA(拡大消費者物価指数)など。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325>、iSエマジン<1582>、上場MSエマ<1681>、iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社




