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<新興国eye>前週のロシアRTS指数、米国の対ロ制裁を嫌気し4週続落=BRICs市況
2019-08-05 14:21:00.0
前週(7月29日−8月2日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の2日終値が前日比3.95%安の1239.19、前週比でも4.09%安と大きく下げ、4週続落となった。
週明け7月29日の指数は3営業日続伸して始まったものの、30日小反落、31日小反発ともみ合いが続いた。
週前半は、前の週末の米4−6月期GDP(国内総生産)が市場予想を上回ったことを好感し買いが強まった。また、政府がインターネット企業への外資導入を20%に制限する法案を議会に提出したことを受け、ロシアのインターネットサービス最大手ヤンデックスの株価が一時急落したが、その後、法案の修正は可能との見方から買い戻しが入ったことも指数の上げを主導した。ただ、英国が合意なきEU(欧州連合)離脱への動きを加速させたことで地合いが悪化。その一方で、主要国中銀の利下げ開始で世界経済が回復するとの見方を受けブレント原油先物が1バレル=65ドルに上昇したことで、売り買いが交錯した。
8月1日は反落し、週末2日は大幅安となり続落。
週後半は、米上院外交委員会がバルト海経由でロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン網「ノルドストリーム」の2番目のパイプライン「ノルドストリーム2」の建設阻止のため、対ロ制裁を可決したことが嫌気され、売り優勢。また、7月31日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で約10年半ぶりとなる利下げを決定したものの、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が「利下げサイクルの開始ではなく調整利下げ」と発言したことを受け海外市場で失望売りが広がり、ロシア株も売られた。
週末は、米中貿易協議を巡り、トランプ米大統領が新たに3000億ドル相当の中国からの輸入品に10%の制裁関税を課すと発言したことで、世界経済減速懸念からブレント原油先物が60ドルに急落したことや、18年のロシア人元二重スパイの毒殺未遂事件で化学兵器が使用されたことに対し、米国が新たな対ロ制裁を決めたことで、ロシア株は一段安となった。
今週(5−9日)のロシア市場は引き続き原油価格やルーブル相場、海外市場の動向、米中通商協議、中東、特にイラン情勢、米国の対ロ制裁などが焦点となる。また、原油価格に影響を与える6日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や7日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表の予定は6日の7月CPI(消費者物価指数)、9日の4−6月期GDPと6月貿易収支など。RTS指数は1250−1300ポイントの値動きが予想される。
<関連銘柄>
RTS連動<1324>、iSエマジン<1582>、iS新興国<1362>、
WTI原油<1671>、ガス<1689>、原油<1690>、
野村原油<1699>、iエネルギー<2024>
提供:モーニングスター社




