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新興国ニュース

<新興国eye>カンボジアも外国からのごみ輸入禁止

2019-08-02 11:44:00.0

 7月12日、カンボジアのフン・セン首相は、閣議で外国からの産業廃棄物など、ごみの輸入を禁止する方針を示しました。フン・セン首相は、「ごみの輸入を絶対に許してはならない」と強調し、政府職員に指示に従うよう求めたとのことです。中国が17年末に廃プラスチックや電気製品に由来する廃棄物の輸入を禁止したことで、先進国のごみの多くが、東南アジア各国に流れていることが背景にあると見られます。すでに、インドネシアやフィリピン、マレーシアは、カナダやフランスなどから送られてきたごみを各国に送り返しています。

 こうした中で7月17日、カンボジア政府は、シアヌークビル港で不法に輸入されたプラスチックごみが詰め込まれたコンテナ83個、1600トン分が見つかったと明らかにしました。米国とカナダから輸入されたもので、両国に送り返すとしています。今回の取締りは、関税消費税総局、環境省、シアヌークビル州政府、シアヌークビル港湾公社が共同して実施しました。また、カンボジアの輸入企業は、現在、関税消費税総局等が捜査中であるとしています。

 プラスチックごみのリサイクルは、世界的な問題となっています。「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」にプラスチックごみを追加する改正案を、19年5月の締約国会議で日本とノルウェーが共同提出し、5月10日の会議で各国の賛同を得て決定されました。こうした国際的環境問題に対し、引き続き日本が先導的な役割を果たすことが期待されます。

【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

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提供:モーニングスター社