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新興国ニュース

<新興国eye>ブラジル中銀、想定外の0.50ポイント利下げを決定

2019-08-01 12:12:00.0

 ブラジル中央銀行は7月31日の金融政策決定委員会で、インフレが十分抑制されていることから景気を刺激するため、政策金利(セリック)である翌日物金利誘導目標を0.50ポイント引き下げ、過去最低水準の6.00%とすることを全員一致で決めた。市場の大方の予想は0.25ポイントの小幅利下げだった。

 中銀は16年10月に4年2カ月ぶりに利下げ(0.25ポイント)に踏み切り、それ以降、18年3月まで12会合連続で利下げを実施。その結果、16年10月以降の利下げ幅は計6.75ポイントに達した。18年5月、急激なレアル安が輸入物価を押し上げインフレを加速させるリスクが高まったとして、それまでの利下げ継続から前回6月会合まで10会合連続で現状維持を決めていた。今回の会合では景気回復ペースが鈍化する見通しのため、18年3月以来1年4カ月ぶりに利下げに踏み切った。

 中銀は声明文で、利下げを決めたことについて、前回会合時と同様、「われわれは基調インフレ率(コアインフレ率)が適切かつ好ましい水準で進んでいると判断している」とインフレが依然として抑制されていることを挙げた。また、「経済回復を持続させるためには(インフレなき経済成長が可能となるような)構造的な金利水準を引き下げることが不可欠だ」とし、景気刺激の必要性を指摘した。

 景気見通しについては、「最近の経済指標をみると、今後、景気回復のプロセスが再開される可能性を示しているが、標準予測では景気回復のプロセスはゆっくりとしたペースで再開される」との見解を示した。

 インフレ見通しについては、前回会合時と同様、「経済の不活発による高水準のたるみ(生産設備や労働力などの余剰)がインフレ下ブレリスクとなる一方で、経済の改革や調整の継続期待が裏切られれば上ブレリスクとなる。また、新興国経済の先行き見通しが悪化すればこの上ブレリスクはさらに高まる」、「経済の改革や調整の継続期待が裏切られた場合、上ブレリスクが高まる」とも指摘。ただ、「インフレの上ブレリスクと下ブレリスクの均衡がうまく進んでいる」とし、インフレ懸念は示していない。

 次回の金融政策決定会合は9月17−18日に開かれる予定。

<関連銘柄>
 ボベスパ<1325>、iSエマジン<1582>、上場MSエマ<1681>、
 iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社