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新興国ニュース

<新興国eye>前週のブラジル株、米大幅利下げ観測後退や利益確定売りで続落=BRICs市況

2019-07-22 11:19:00.0

 前週(15−19日)のブラジル株式市場は19日のボベスパ指数が前日比11.21%安の10万3451.9、週間ベースで12日終値比0.44%安となり、続落した。

 週明け15日の指数は売り優勢で始まり、16日も値を下げ4日続落した。週前半は、前の週、年金改革法案の賛否を問う1回目の投票が下院本会議で行われ、賛成多数で可決したあと、手掛かり材料に欠ける中、米株市場が軟調となったことでブラジル株も売られる展開となった。利益確定売りも出たほか、国営石油大手ペトロブラスが原油安を受けて急落したことも指数の押し下げにつながった。

 17日は5営業日ぶりに反発し、18日も値を上げ続伸。週後半は、ジャイール・ボウソナロ大統領が景気を刺激するため、労働者の福利厚生制度の1つで、日本の雇用保険や退職金積立に似た勤続年数補償基金(FGTS)と民間の給与所得者向け財形年金である社会統合基金(PIS)、公務員財形年金(PASEP)から計約500億ドルを取り崩す方針を発表したことが好感され、買い優勢となった。その後も、ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁が講演で、次回7月30−31日FOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げの可能性を示唆したことからリスク投資の勢いが増した。

 週末19日は3日ぶりに急反落した。7月FOMCでの0.50ポイントの大幅米利下げ観測が強まっていたが、米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルが0.25ポイントの小幅利下げになるとの見通しを示したことで、米株市場が下落し、ブラジル株も売られる展開となった。

 今週(22−26日)の株式市場は、米中貿易摩擦問題や年金改革法案の2回目の下院投票、国営企業の民営化、中銀による景気刺激のための利下げ、経済改革の見通し、さらには、海外市場、特に米株市場、原油などの国際商品相場やレアル相場の動向、米国による対イラン追加制裁などの地政学リスクも焦点となる。主な経済指標の発表の予定は23日の7月中旬時点のIPCA(拡大消費者物価指数)や24日のジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)7月消費者信頼感指数、25日の6月経常収支など。

<関連銘柄>
 ボベスパ<1325>、iSエマジン<1582>、上場MSエマ<1681>、
 iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社