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<新興国eye>前週のインド株、新年度予算への失望感広がり3週ぶり反落=BRICs市況
2019-07-16 10:07:00.0
前週(8−12日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の12日終値は前日比0.22%安の3万8736.23、週間ベースでも5日終値比1.97%安ととなり、3週ぶりに反落した。
週明け8日の指数は大きく値を下げ続落して始まった。前の週末の米6月雇用統計が強い内容となったことから、7月30−31日開催FOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ幅が小幅にとどまるとの憶測が広がった。このほか、インド政府の新年度予算案で自動車部品の基本関税率が引き上げられることから、スズキのインド法人マルチ・スズキ・インド(MSI)など自動車セクターが急落。また、予算案では外国人投資家に対する課税や自社株買いに対する20%課税が盛り込まれた一方、消費刺激策が盛り込まれていないという失望感が広がり、地合いが悪化した。
9日から週末12日にかけてはもみ合いとなり、週初の急落を埋めるには至らなかった。
10日は米国とインドの貿易摩擦の激化懸念で売りが強まった。インドは前の週末、米国から輸入している28品目の関税を引き上げたが、トランプ米大統領がこの措置を批判したことから米印貿易協議の先行き懸念が強まった。
11日は、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が10日の下院公聴会で証言し、7月会合での利下げの可能性を示したことを受け、アジア市場が上昇しインド株も買われた。
12日はトランプ大統領が「中国は米国からの農産物輸入の約束を果たしていない」と批判したことから、米中貿易摩擦が長期化するとの懸念が強まり、インド株にも売りが広がった。
今週(15−19日)のインド市場は、引き続き米中貿易協議や米印貿易摩擦などの地政学リスク、国内景気、原油価格の動向、主要企業の決算関連ニュースなどが注目される。
<関連銘柄>
上場インド<1549>、インドNIF<1678>、インドブル<2046>、
インドベア<2047>、iSエマジン<1582>
提供:モーニングスター社




