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<新興国eye>トルコリラ、対ドルで急騰―ロシア製S400購入巡る米国との緊張緩和で
2019-07-03 10:39:00.0
トルコ通貨リラが1日、ドルに対し2.8%近く急騰し、4月以来3カ月ぶりの高値を付けた。これはトルコのエルドアン大統領がロシア製地対空ミサイル防衛システム「S400」の購入を巡り、トランプ米大統領からトルコに対し制裁措置が発動されない方針を聞いた、と述べたことを受けたもの。地元紙デイリー・サバ(電子版)などが伝えた。
これを受け、リラは対ドルで一時、前週末(6月28日)終値(1ドル=5.7875リラ)比で約2.8%高の5.63リラと、4月8日以来3カ月ぶりの高値を付けた。
これまでS400購入問題を巡り、トルコと米国の関係は急激に悪化していた。6月8日には米国防省のエレン・ロード次官が、もし、トルコがS400を配備した場合、米国の最新鋭ステルス戦闘機「F35」のトルコ人パイロットの訓練打ち切りと、F35の製造を請け負っているトルコ企業との契約解消の意向を伝えた。
一方、同19日には米経済通信社ブルームバーグが、トルコの国防企業数社をターゲットとする新たな制裁措置を検討していると報じていた。この制裁措置が発動されれば、トルコ企業は米金融システムから排除され、米国製部品の購入や米国内での製品販売がほぼ不可能になる可能性がある。
こうした背景から、投資家はトルコ経済の見通しに対する懸念を強め、リラ売り圧力を強めていた。
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提供:モーニングスター社




