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<新興国eye>マイクロファイナンスLOLCの社債、カンボジア証取に上場
2019-05-31 12:31:00.0
5月10日、マイクロファイナンス機関のLOLCは、社債をカンボジア証券取引所に上場しました。社債は、カンボジアの通貨であるリエル建てで発行され、発行総額は800億リエル(約22億円)です。
LOLCの社債は2種類発行しています。クーポンレート固定型は、額面10万リエル(約2700円)、期間3年、年利9%です。もう1つは外国為替指数連動変動型で、額面10万リエル、期間3年、年利8%で、リエルの為替レート変動リスクをヘッジしたい顧客向けとなっています。
上場前の公募で人気が高く、完売となっていました。主な購入者は、機関投資家で、外資金融機関が多かったとしています。機関投資家が購入したため、カンボジア証券取引所に上場したものの、活発な取引は期待できない状況です。
カンボジアでの社債発行・上場は、18年のハッタ・カセコー(HKL)に続き2社目となります。社債発行は、株式の上場よりも手続き等が簡単であるため、資金調達手段としての役割が今後拡大していくことが期待されます。また、リエル建てでの運用先に困っている金融機関から見ると、重要な運用手段の1つとなっていくものと見られます。
【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。
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