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<新興国eye>トルコ、EU加盟の進ちょく状況は悪化―EU年次報告書が指摘
2019-05-31 12:21:00.0
EU(欧州連合)の行政執行機関であるEC(欧州委員会)はトルコのEU加盟に向けた進ちょくに関する年次報告書で、トルコのエルドアン大統領の権限が16年7月に起きたクーデター未遂事件をきっかけに一段と強化され、反政府勢力への取り締まりやロシアとの協力関係の強化などで見られるように、「同国のEU加盟に向けた環境は悪化した」と結論づけた。29日、米経済専門チャンネルCNBC(電子版)が伝えた。
同報告書は6月のEUサミット(加盟27カ国の首脳会議)で承認される予定だが、05年から始まったトルコのEU加盟の申請の行方は一段と混迷の度合いを増している。
報告書では、言論の自由やスト権行使の自由などが抑制され、18年12月時点で5万7000人もの囚人が適切な裁判手続きを経ずに収監されているとし、「民主主義が危うい状態となっている」と指摘。さらに、トルコ経済も専制主義的な政策により後退し、市場経済が機能不全に陥る懸念が一段と強まっているとした。
また、19年3月の大都市イスタンブールの市長選挙で与党・公正発展党(AK党)が敗北したことを受け、6月23日に再選挙を実施することになったことへの懸念も指摘された。
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提供:モーニングスター社




