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<新興国eye>マレーシア中銀、政策金利を0.25ポイント引き下げ―市場予想通り
2019-05-08 10:48:00.0
バンク・ネガラ・マレーシア(中銀)は7日の金融政策決定会合で、世界景気減速による輸出悪化など景気下ブレリスクが強まったとして、政策金利である翌日物政策金利(OPR)を0.25ポイント引き下げ3.00%とすることを決めた。市場の大方の予想通りだった。
中銀は16年7月会合で景気刺激のため、政策金利を0.25ポイント引き下げたあと、同9月から17年11月まで8会合連続で金融政策を据え置いた。18年1月には金融緩和の程度を調整するためとして利上げを実施したが、同3月から再び据え置きに転じ、前回3月会合まで7会合連続で現状維持を決めていた。利下げは16年7月以来2年10カ月ぶりとなる。
利下げに踏み切ったことについて中銀は、「19年1−3月期のマレーシア経済の活動は緩やかなものとなった。今後も引き続き世界経済の減速と主な輸出相手国の成長鈍化でマレーシア経済を支える輸出セクターに下押し圧力がかかる」としたほか、「経済予測の標準シナリオではマレーシア経済は4.5−4.8%増のレンジ内の成長が予想されているが、内外の経済環境に対する先行き不透明感や貿易摩擦の高まり、コモディティー(国際相場商品)関連セクターの弱い状況が続くという景気下ブレリスクがある」と指摘している。
中銀は前回3月会合で、景気見通しについて、「19年は引き続き民間支出に支えられ、成長が維持される。安定した雇用市場と企業の生産能力の拡大によって個人消費や設備投資が引き続き拡大する」とし、「経済予測の標準シナリオではマレーシア経済は引き続き安定成長軌道に乗る」との楽観的な見通しを示していた。
一方、インフレの現状認識については、「3月のインフレ率(全体指数)は前年比0.2%上昇と、前月(2月)の同0.4%低下から伸びが加速したが、コアインフレ率は同1.6%上昇と、前月と変わらず落ち着いた動きとなっている」とした。
今後のインフレ見通しについても、前回会合時と同様、「短期的には、インフレ率は19年半ばごろまで燃料価格の上限設定など政府の物価対策により低水準が続く」としたほか、「19年のインフレ率の全体指数は昨年に比べおおむね安定する」、「コアインフレ率も経済活動の着実な拡大で支えられる一方で、強い需要インフレ圧力がないため、引き続き安定する」などと楽観的な見方を示した。
また、今後の金融政策については、「今回の政策金利に対する調整(利下げ)は金融緩和の程度を温存することを意図したもので、経済成長と物価の安定を維持するわれわれの金融政策スタンスとも合致する」と述べ、今回の利下げは「調整」の範囲内であり、継続せず1回限りとなる可能性を示した。
次回会合は7月9日に開かれる予定。
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